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2022-08

背徳の炎  予告編

 
 激しくぶつかり合う剣とギター ………
 
 殺気と殺気は時空を捻じ曲げる。
 
 

 「さっさとおっ死ね!そのほうが世のためなんだよっ」

 

 辿り着いたのは過去の自分。

 乗り越えたのは今の自分。
 
 さらなる “力” は世界を逸脱するための鍵。

 

 「マスター。後方に転移体を確認」

 
 
 吸血鬼は怒る。

 我が血の宴を邪魔するものは何者か ………
 
 吸血鬼は惑う。

 我が知らぬ “力” の存在に ………



 「確認はまかせる。言うことを聞かないか、ふざけたことを言ったらここへつれて来い」
 
 
 
 吸血鬼に立ち向かうのは少年と少女。
 
 従者の消失に戸惑いながらも、精一杯の抵抗を続ける。
 
 圧倒的。

 実力の前に消沈する少年。



 「あたしがいるじゃない!!」



 奮い立たすは少女。
 
 再び立ち上がる少年。

 そして、まさかのイレギュラー。

 少女の形をした、鉄塊。



 「マ、すタ ………」



 吸血鬼は憤怒する。

 ありえない。

 吸血鬼は恐怖する。

 ありえない。

 
 
 日常に介入する異物。
 
 日常を侵蝕する異物。


 「あれぇ …… と。ここどこ?」


 「なんだコイツ …… 」


 「化け物か!?」
 
 
 「あっれぇ、なーんかヤバイ空気みたい」


 時は狂い、放たれるのは最強の怪物
 
 ――――――――― 「人類、滅殺 ……!」



 草之がお届けするクロスオーバー第2弾。
 近日公開予定 ……… !
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テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学

背徳の炎  track:1


「終いだ」

 血で染められたような赤黒い天上。
 鮮やかな赤い血が固まったような大地。
 
 血の空間に、倒れ伏す一人の女。
 向かい合うように立ち塞がる一人の男。
 
 「チッ!」
 
 「最後に聞いておく。 『アイツ』 はどこだ?」
 
 「誰が言うかよ、クソ野郎! 知りたけりゃ自分で探しな!!」
 
 睨み合うこと数秒。
 男は腕を振り上げ、手に持つ剣を固く握り直す。
 彼の瞳に一切の慈悲はなく、ただ仕方なく殺してやるという単純な殺意。
 
 「だったら、ここで終りだ」
 
 「激しいのは好きだけど、優しくね?」
 
 一変、艶っぽい仕草と、色っぽい声を出す。
 ハッ、と男は笑い飛ばし

 「あばよ」
 
 
 
 瞬間。暗転。
 
 
 
 「!!」
 
 周囲の空気が変質する。
 どこかしらの廃墟。空を埋め尽くす曇天。
 そこここには燃え盛る炎と、焼かれているモノ。
 まるで大地の怒りのようなその光景を、慰めるかのように降り注ぐ小雨。
 
 「うまくいったみたいね …… 」
 
 何時の間にか女は離れ、手に持つ己が武器であるギターを軽く弾く。
 
 「激しい力の衝突 ……… それが時間の歪みを生む。
 あんたも知ってるわよね?」
 
 足音が近付く。
 砂を踏み、肉を踏み、空気を奪いながら近付くのは鏡。
 
 鉄塊を研磨しただけの無骨な剣。
 白の外套に赤のアクセントライン。
 バックルに刻まれた 『FREE』 の文字。
 
 「せいぜい頑張りなクソ野郎。
 相対するのは過去の自分 …… 過去を否定したりすればどうなるか …… テメェの足りないオツムでもそれくらいわかるだろ?」
 
 「うぜェな」
 
 率直な感想を述べる。
 目の前にいるのは紛れもなく過去の自分。
 
 「ゴチャゴチャうるせェ!! 気にいらねェな …… どいつもこいつも」
 
 「やれやれ ……… 」
 
 鏡と向き合う。
 
 「気が合いそうだ」
 
 立ち合うのは必殺の間合い。死という境界の内側。
 
 動けば殺され、
 動かねば殺せぬ。
 
 矛盾を孕む境界の中、先に動く者はなし。
 同時。
 
 一合。大地が弾け、火炎が蹂躙する。
 瞬間的、かつ正確。
 体勢を整えず、拳が搗ち合う。
 衝撃。
 全身を襲う、獣のように貪欲な疾さの倦怠感。
 
 刹那、爆轟。
 
 紫電をも纏う大質量の炎。
 
 全く同時。
 
 空間が侵蝕されていく。
 
 「でぇやッ!!」
 「おォッ!!」
 
 二合。固い空気が弾け飛び、空間を潰してゆく。
 それは早いのではない。速いのでもない。

 疾いのだ。

 景色が消えてゆく。
 瞳に焼き付くのは、焼き尽くしていく “炎”
 
 彼等は “たった一人” で世界を食らう。
 
 「ぐぉぁッ!!」
 
 「がぁッ!!」
 
 決着。
 共に一撃の痛み分け。
 立ち上がりはすれど、すでに体は動くことすら許してはくれない。
 
 「 (流石に自分相手じゃ手加減はできねェな) くそったれ。体が動かねェ …… 」
 
 「いい格好ね。さすがに自分の相手は疲れた?」
 
 「チ …… ッ」
 
 「さっさとおっ死ね! その方が世のためなんだよっ」
 
 女は手に持つギターを過去に叩きつけ、屠る。
 自分ではない、自分の断末魔。
 
 「さぁ、これで過去は消えた。
 そうなれば …… 次は …… 」
 
 嫌らしく嗤い、こちらを向く。
 
 「グッ、テメェ!」
 
 甲高い笑い声が周囲に響く。
 ヒッヒッと呼吸もまともに出来なくなるほどに。
 
 「ほらァ! もっといい声で啼けよ!
 死の恐怖に顔を歪めろよ!」
 
 果たして、そうか。
 この感情は 『死の恐怖』 なのか。
 そんなワケがない。むしろこれはイラつきだ。

 この身の不自由は疲労ゆえ。
 決して ………
 
 「うざってェ!!」
 
 油断しきっている女の腹に渾身の一発をブチかます。
 
 「ごは …… っ なッ!? なんで …… 過去が消えたのに …… 」
 
 あからさまに困惑の色をだして、 「なぜ、どうして」 と叫び散らす。
 その目は怒りに燃え、怨めしさに鈍く光る。
 
 「ゴチャゴチャやかましい …… テメェの理屈なんぞ知るか。俺は俺だ。過去がどうだろうとな …… 」
 
 「チィッ!!」
 
 ごぶ、と女は口から血を流し、入り乱れて醜く歪んだ顔を向ける。
 よろよろと拙い足取りで必死に耐え、立ち上がっている。
 
 
 
 ヤツに気を取られ過ぎていた。
 
 
 
 ごり、という何かが潰れ、開く音。
 爆炎のように襲い来る黒い穴。
 2度目の暗転が世界を包む。
 
 先程のような生易しい時間の歪みではない。
 へその裏を体内から前に引っ張り吊るし上げられるような激しい浮遊感。
 
 「ッ!?」
 
 目の前では、女もこの穴に飲み込まれていくのが見て取れる。
 その顔は、驚きに引き攣っていた。
 
 ヤツにしても予定外、ということか。
 
 女が見えなくなってから数瞬。
 黒い空間から、まるで弾丸のように撃ち出される。
 地面スレスレを10mほど舐めるように飛ばされ、着地。
 勢いは止まることを知らず、着地の勢いのまま、たっぷりと5~6mを滑る。

 靴底は煙を上げ、少々焦げ臭い。
 
 まずは体。
 先程の疲れはまだ若干残ってはいるが、体力・法力とも問題はなし。
 次に場所。
 時間は夜。巨大な橋の上。背後には街が、前方には橋の続き、さらにその先は何かの巨大都市。
 欧米を思わせる街並のその先、木とは考えられぬ巨大さの大樹を確認できる。
 
 「ち …… っ。めんどくせェ …… 」
 
 ただ時間移動したわけではなく、世界からも逸脱したらしい。
 そう言い切れる自信はある。理由は簡単。
 
 ひとつ、こんな巨大な都市を自分が知っていないということ。
 ひとつ、魔法技術のある様子もない。
 ひとつ、何よりも “空気” が違いすぎる。

 「温ぃな」
 
 さて、どうするか。と考え出そうとした矢先。
 橋の中央部、100mほど前方で、強烈な光源を視認。
 
 「さて ……… どうするか」
 
 言葉とは裏腹に、ゆったりとしたした足取りで光源へと移動を始めた。 




          track:1  end

 

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背徳の炎  track:2


 「チッ。あンの下等生物め、真祖をナメおってからに ……… 。神楽坂明日菜!! お前も私を足蹴にして、ただで済むとは思うなよ!!」
 
 あー、腹立つ。
 いいところで邪魔が入るというのは、まぁある意味王道ではあるが、これの腹立つこと腹立つこと。
 あー、くそ。考えたら余計腹立ってきた。
 
 「マスター。後方約100mに転移体を確認。現在、こちらに向かって歩行により接近中です」
 
 「何 …… ? 爺ィめ、邪魔しないなどと言っておきながら何を ―――――― 」
 
 「いえ。転移体からは魔力反応も “気” の反応も見られません。いわゆる一般ピープルです」
 
 何だそれは ……… ふむ、気配はあるが何の力もないのは本当らしいな。
 だとすると魔力も “気” も持ってないのに転移したというのか?
 隠蔽性に長けた魔法使いで、自分の魔力を隠して?
 いや、そうだとしてもある程度の反応があるはずか、そもそもパンピーになりすますほどの隠蔽能力持ちならば、転移自体を隠せるか。
 “気” での転移は可能かどうかはさておいて。
 
 つまり何がおかしいかって、全部おかしい。
 
 「マスター、判断を」
 
 「チッ」
 
 まさかこうも腹の立つことが連続するとはなぁ …… 。
 水さしまくってたぽんたぽんだ、まったく。
 くくく、まぁいい。ふざけたヤツならぼーやをボコボコにした上ボコボコにして記憶を消してから爺ィに突き出してやる。
 
 「いいだろう、確認が先だ。まがりなりにもここの警備員という肩書きがあるしな。
 茶々丸、確認はまかせる。言うことを聞かないか、ふざけたことを言ったら強制的にここへつれて来い。灸を据えてやる」
 
 「ふざけたこと、の基準が不鮮明です。指定を」
 
 「お前は誰の従者だ。私が基準に決まっているだろう」
 
 「了解しました。マスター、くれぐれも油断は ―――― 」
 
 「あんなガキ2匹と虫けら一匹に遅れをとると思うのか、自分のマスターが」
 
 ペコリ、と申し訳なさうに頭を下げ、後方へバーニアを吹かし、高速で飛んでいく。
 まったく、心配性というか、過保護というか。
 ん、過保護?ちょっとマテ、茶々丸お前何様のつもりだ。くそ、後でぜんまいを思いっきり巻いてやる。
 
 とと。ようやく仮契約 [パクティオー] を終えたか ……
 ぐずぐずしおって。どうせ神楽坂明日菜がうだうだ言ったかなんかか。
 キスのひとつやふたつ、そんなガキならノーカンでいいだろうが。
 
 「ねぇちょっとネギ、茶々丸さんどっかいっちゃたわよ?」
 
 「本当ですね。油断してるのか、なにか考えがあるのか ……… 」
 
 そういうことは囁く程度にしゃべるもんだぞ。丸聞こえではないか、馬鹿者め。
 
 「やいやいやい、エヴァンジェリン! なに考えてんだか知らねぇが、たった一人で三人の相手出来ると思ってんのかよ!!」
 
 「ほぅ …… 自分を戦力として数える度胸があるのか。ならばその蛮勇を称して貴様から血祭りにあげてやろう」
 
 ビクンッと体を強張らせ、ぼーやの背にそそくさと隠れ、 「やっちゃってくだせぇ!」 とかほざいてやがる。
 下等生物はどこまでいっても下等生物だな、下等生物め。
 
 「エヴァンジェリンさん! 茶々丸さんがいなくなったからって僕、手を抜いたりなんかしませんよ!」
 
 「ふふん、ぼーやが一丁前に私に警告か? なめるなよ、茶々丸なぞおらんでもぼーやとそんな乳臭いガキに遅れをとる謂れはないわ」
 
 「な …… っ! 乳臭いってなによ!! エヴァちゃんの方がよっぽど子供じゃない!!」
 
 「バカタレ! 見た目の話しなぞしとらんわ! そういうところが精神年齢低いと言ってるんだ」
 
 「ぬわぁんですってぇぇぇぇ!?」
 
 「ほっほー。怒るのか、神楽坂明日菜。それじゃあ 「はい、私はガキです」 と認めたも当然だな!」
 
 くっく。あんなに怒気を出しおって。目に見えてわかるぞ。闘気も十分で …… って何か黒くなってないか?
 いや、どうでもいいか。
 
 「ネギ!」
 
 「ひゃいっ!?」
 
 仲間の呼びかけでどうしてそこまでビビれるんだ。情けないったらありゃしない。
 
 「絶対倒すわよ! ギッタンギッタンにしてやるんだから!!」
 
 「はいっ!!」
 
 うぬ、いい顔しおって。
 久々に楽しめそうだな。
 
 「行きます! 『契約執行180秒間! ネギの従者 神楽坂明日菜!!』 」
 
 神楽坂明日菜へぼーやの魔力が供給され、淡い光が体を包んだ。
 そのまま陸上のクラウチングのような姿勢へ。
 よーい、ドン!
 
 「うわあああああああああっ!!」
 
 バカ正直に正面からなんのひねりもない特攻。
 それで何とかなると思っているのか?
 それでこそ、ガキだ。なかなか楽しいぞ、神楽坂明日菜。
 
 「ふん」
 
 「うそっ!?」
 
 殴りかかる勢いを利用し、合気の応用で神楽坂明日菜を投げ飛ばす。
 おーおー。よく飛ぶな。
 
 「 『光の精霊27柱! 集い来たりて敵を射て!! 魔法の射手! 連弾・光の27矢!!』 」
 
 魔法の射手 [サギタ・マギカ] か。
 いいだろう、撃ち合ってやる!
 
 「 『闇の精霊17柱! 集い来たりて敵を射て! 魔法の射手! 連弾・闇の17矢!!』 」
 
 「へへっ! 兄貴の方が早かった上に本数も多いぜ!! エヴァンジェリン討ち取ったり!!」
 
 閃光の矢と、漆黒の矢がぶつかり合う。
 本数だけでいえば、たしかに。遺憾ながら下等生物の言う通り。
 討ち損じて残ったのが10本。一本分でも多く討ちとれんとは、やはり魔力のキャパが違うか。
 
 「だが、甘いぞ。ぼーや!!」
 
 無詠唱で漆黒の閃光を14本紡ぎ出す。
 無詠唱では若干威力が落ちるわけだから、これくらいが妥当と判断。
 向かってくる10本の閃光に放ち、相殺させる。
 
 「無詠唱魔法!? それに14本も ……… 」
 
 「落ち込むヒマなんてないんじゃないのか、ぼーや」
 
 後ろからはまた、あの一本バカが突っ込んでくる。
 愛すべきバカだな。
 
 「あれっ?」

見事に渾身のストレートを避けられたヤツはゴロゴロとそのままぼーやの元へと戻るように転がる。
 
 キッと私を見上げ、うらめしそうに叫び散らす。
 
 「ちょっと! 飛ぶなんてヒキョーよ!」
 
 「は。何が卑怯か。戦いにおいて相手より高い位置をとるのは定石。そうだろ?」
 
 ぐぅの音も出ないのか、口をすぼませ文句を言いたくても言えない様子のバカ。
 さて、ぼーやの方は、と。
 
 「 …………… 」
 
 おいおい。
 何でここに来て戦意喪失なんかするんだ。
 興醒めもいいところだ。
 
 「 …… 負けを認めるのか、ぼーや」
 
 返事はない。
 ただ俯いて、肩をふるわせるだけ。
 ち。ガキめ。
 
 「くだらん。血と、そうだな …… その杖ももらっていこうか。お前が持ってても宝の持ち腐れと言うものだ」
 
 煽ってみても反応はなし。
 あー、めんどくさい。
 
 「そら、なんならウェールズまでの旅費を都合してやろうか。大好きなお姉ちゃんの胸でいっぱい泣けばいいだろう。えぇ?」
 
 まだダメか。
 なにかコイツを奮い立たせるようなものはないものか。
 こっちがつまらん。
 
 「いーかげんに ――――― っ!」
 
 大地を強く踏み鳴らし、神楽坂明日菜が目の前に迫ってくる。
 
 「なッ!?」
 
 「しなさぁ ――――― い!!」
 
 ちょっと待て、バカ者。
 ここは橋から何m上空かわかってるのか、オイ!
 10mは上だぞ、10m!!
 
 「お前はっ、バカか ――――― !?」
 
 「バカってぇ ――――……… 」
 
 私よりも少し上で上昇はストップ。
 しまった、呆けて回避が間に合わないぞ、コレ。
 
 「茶 ……… っ」
 
 いなかったな、そういえば。
 ち。
 
 「言うなぁ ――――― !!」
 
 「ぽげろっ!?」
 
 顔なぐるか、フツー!?
 しかし、なんというか。
 敵ながら天晴れ、とでも言うべきとこなのか。ここは。
 
 地面に叩き付けられる前に勢いを殺して着地。
 数秒遅れてヤツも着地。
 ぼーやに到ってはまだ俯いて、肩だけをふるわせている。
 腹立つなぁ ……
 
 「ネギ! アンタもいつまでそうやってんのよ!!」
 
 ぐいっと胸倉をつかんで吊り上げる。
 おい、いくらなんでも限度ってモンがだな ……
 あ、いや。私が言えることではないわけだが。
 
 「天才少年だか、首席卒業だか知らないけどアンタ諦めんのが早すぎんのよ! こんなとこで諦めんならエヴァちゃんの言う通りにした方がよっぽどマシだわ!!
 悔しくないの!? 目標があんでしょ、あんたには!!」
 
 「悔しいですよっ! でも …… でも、エヴァンジェリンさんの方がよっぽど強い。僕なんかじゃ、絶対勝てっこないんですよ …… っ!!」
 
 見てられんな。
 停電もあと15分程度で復旧するし、急いでもらいたいものだ。
 
 「えぇ、えぇ。アンタじゃ絶っっ対勝てないわね!!」
 
 「えぅっ!?」
 
 おい、そこ否定しとくとこだろ。
 
 「でも、私がいるじゃない!! アンタと私なら、勝てるかも知れないじゃない!!」
 
 えらい自信だな、どこからそんな自信が湧くのか教えてもらいたい。
 
 「だって …… その、アスナさんだって投げられたじゃないですかっ!」
 
 「なっ! う、ううううるさいわね、バカネギ!! あれはその …… 油断、してただけなんだから!」
 
 「バカやったの間違いじゃないのか」
 
 「うっさいってんでしょ! 茶々入れないでよ!」
 
 くくく、とノドを鳴らして笑ってしまう。
 どうしてなかなか。本人が聞いたら全力で否定しそうだが、いいコンビじゃないか。
 ぼーやがヘタレすぎるのがたまにキズか。
 
 「と、とにかく! 次は私も全力で行くからアンタも全力でやりなさいよね!」
 
 「 ………… はい!」
 
 やれやれ、やっとか。
 待ちくたびれたぞ。
 
 「ふぅ。仕切り直しだな。いいだろう、ほら、さっさと来い。軽く揉んでやる」
 
 「バカにし ―――――――――― っ!?」
 
 神楽坂明日菜がハトが豆鉄砲を食らったような顔をした直後、機械的な塊が私の隣に吹き飛んできた。
 
 それを見たときの、私の顔はどんなだったのだろう。
 
 「っ! 茶々丸!?」
 
 「マ、すタ …… すイマせ …… 。メもりホゾ …… んノたメ ………… イチじテきに …… ス …… リーぷ、し、マ …… Zuuuu ……… 」
 
 凄まじい熱で溶かされたような肌と、グシャグシャの右半身。
 一撃。
 たった一撃でこうなったと見れる。ありえない。
 魔力の残り香もない。 “気” らしいものの反応もない。
 
 ただの純粋な力。
 
 「どんな化け物だ」
 
 本音がもれる。
 竜種でも転移してきたのかと疑いたくなる。
 だが、そんじょそこらの竜種じゃここまで茶々丸を破壊できない。
 
 正に、化け物。
 
 「エヴァちゃん …… 」
 
 「エヴァンジェリンさん …… 」
 
 「 ……… 帰れ。勝負はおあずけだ」

 「え?」
 
 あいつ等の声が重なる。
 でも、とか、だって、とかほざいてるが今はあいつ等をここからできるだけ遠くに ……
 あ、いや。
 
 「ぼーや。爺ィに応援をよこせと伝えろ。できればタカミチ並の術者が3,4人だ。それが無理なら誰でもいいから10人は呼んで来させろ。そら行け!!!」
 
 少し迷ったようだったが、私の雰囲気を読んだのか、ぼーやは神楽坂明日菜を杖に乗せ、全速力で学園に飛んでいく。
 まぁ、爺ィのことだ。どこからか見ていただろうから茶々丸が吹き飛んできた辺りから準備を始めているだろう。
 
 しかし、今考慮すべきは応援が来るまでの時間じゃない。
 停電復旧。
 
 爺ィ、空気を読んで少しでも長引かせろよ ……… 。
 
 
 
 
 足音は、私の目の前で止まった。
 
 
 
 
            track:2  end
 
 

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背徳の炎  track:3

 
 「学園長! エヴァンジェリンさんが …… !」
 
 精一杯の大きな声で、目の前の老人に訴える。
 早くしないと、彼女も …… !
 
 「すまん …… エヴァ …… !」

 肩を震わせて、握り拳を固く固く、血がにじむぐらい握り締めている。
 
 「ネギ君、アスナちゃん。ここまで急いでくれたのにスマンな。時間切れじゃぁ ……… 」
 
 学園長室の一番奥の壁一面の窓ガラスに、ぽつぽつと街灯の光が映っていく。
 停電復旧。
 その四文字が示すのは、エヴァの敗北。
 
 「ワシが行こう ……… 」
 
 その言葉だけを聞いて、僕は目の前が真っ暗になって、きっと倒れ伏してしまった。
 
 
 *  *  *  *  *
 
 
 ――――数分前
 
 「貴様か。茶々丸をここまで破壊したのは?」
 
 目の前に佇み、金砂の髪を風に弄ばせている、まるで人形かと見紛うほどの少女。
 黒く、ボロの入った外套を着込み、その身に似付かない威圧感からある程度力のある人物だと理解できる。
 
 「貴様かと、聞いている ……… ッ!!」
 
 法力ではない、力の奔流。
 なるほど …… やはり異世界。本格的に逸脱してしまったようだ。
 面倒くさい、と口には出さずごちる。
 
 それにしてもこのガキ。スレイヤーの爺ィと同じ匂いがする。
 イケすかねぇ、人を食ったような雰囲気がそうだと告げる。
 
 まぁ、こっちのガキの方が短気で、弱い。
 なにか枷をはめられている節もあるから、一概にそうとは言えないだろうが。
 
 「お前口はきけるのか?お前かと聞いている、口がきけないなら頷くかしてみせろ」
 
 「あぁ ……… いきなりだったがな。軽く突ついたら思いのほか脆かったみてェだ」
 
 「ほぉぉ? 認めるのか …… 言い訳は? 聞いてやらんでもないぞ?」
 
 は。と鼻だけで笑っておく。
 どうせ言い訳したところで聞く耳持たぬくせして、よくその口が言ったもんだ。
 
 「ゴチャゴチャうるせェな。やる気がねェんなら、ガキは寝てろ」
 
 実力者だとして、だいたいお偉い団長様ぐらいか、下手をするとそれ以上。
 油断しすぎるでもなく、五割の力もいらない。
 さっそく戻れるか、と期待したのが間違いか。このくらいじゃ飛びきれない。
 
 「それとも、見栄を張ってねェとお前は安心できんのか?」
 
 「キ、サマアァァァッ!!!」
 
 渦巻く力の奔流が可視するほど濃くなっていく。
 先ほどまでの人をからかうような余裕はなくなり、完全に頭に血がイッてる。
 その割には、瞳は冷火の如く光り、暴走と言うわけではない。
 
 「期待はしてねェ。適当に来い」
 
 「どこまでもナメおって!身の程を教えてやろうッ!!」
 
 力の残滓がその場に残り、少女の姿が霧と消える。
 
 「いつまでそちらを見ている?」
 
 「グゥッ …… !」
 
 回避も防御も間に合うはずがなく、一撃をもらう。
 あの体にどれだけの力を宿すのか、たった一撃で上空高く搗ち上げられる。
 
 「まだ行くぞ?」
 
 貼り付く様に飛び上がり、もう一撃と腕を奮う。
 このタイミング、防御がギリギリか。
 
 「ち。食らえ、この筋肉ダルマがぁっ!!」
 
 夜闇にもくっきりと飛び散る14本の黒い閃光。
 なるほどな。こちらは力をそう使うのか。
 
 「 『来たれ氷精・闇の精!! 闇を従え吹雪け常夜の氷雪………闇の吹雪!!!』 」
 
 続けて放たれる高出力のエネルギー収束砲。
 アレは流石にマズイか ………
 
 「はっ!」
 
 黒の閃光を全て叩き落とし、迫る砲に対して防御の姿勢をとる。
 法力を放出しながら膜を造るように固める。
 
 フォルトレスディフェンス。
 
 基本的な絶対防御。
 燃費の悪さは折り紙付きだが、その堅さは本物。
 ダメージなどないに等しい。
 
 直後、直撃。
 重くのしかかる高エネルギーの波。
 熱量での攻撃、というよりは質量での攻撃に近い。
 空中で受けたせいもあり、地面に叩きつけられながら、それでもなお受け続ける。
 
 「ぐ ……… ぅおっ」
 
 流石に並外れた出力。
 正直、キツイ。
 くそったれ、ただ流そうかと思ってたってのに、なんだコイツは。
 
 「うあああああああああああッ!!」
 
 砲が止むとほぼ同時に響く甲高い叫び声。
 まだなんかあるのか、と見上げた夜空には巨大な氷塊が五つ、浮かび上がっていた。
 ひとつひとつが数百tあるか、ないかというデカさ。
 これほど、面倒でムキになる相手はそういない。
 はっきり言って、バカなことをしてしまった。と後悔する。
 しかし、得られるものは得た。
 
 こちらの力の概要だ。
 法術は法力という力を熱量に換えて放出し操るのに対して。
 こちらの力は熱量をさらに編み込んだうえ、質量と化し操る力。
 例外だってあるだろう。もしかしたらコイツ自体例外という可能性もある。
 しかし、いま戦っている相手は少なくとも、そういう力の操り方をしている。
 火力そのものの法術とは違い、火力を固め物質化に近いことをする“力”。
 
 ―――――― 火力の顕現。
 
 法術よりかは高度な技術と見て間違いはない。
 しかしそれが何だというのだ。
 高い技術、イコール威力ではない。
 
 火力、イコール威力だ。
 
 「潰れろおおおぉぉぉォォォッ!!!」
 
 例えるならば、それは流星群。
 大質量の星の屑が自ら雪崩れ込む。
 空を埋め尽くす大氷塊の群れ。それが今の天上の景色の全て。
 
 恐らく1000tに近い重量が、悪魔の雫となって世界を圧殺しにかかる。
 加速度を加えると、その質量攻撃はあながち神の鉄槌か。
 
 「だが、たかが水なんだよ」
 
 
 *  *  *  *  *


 「終わりだ!! 白い闇に呑まれてしまえ!!!」
 
 私の勝利は揺るぎ無い。
 そもそも、たかが一般人がここまでよくもったと言えよう。
 橋は …………… 知ったことか。
 
 しかし。
 
 「ッ!? 何だ!!」
 
 『氷神の戦鎚』 を超えて尚、その熱は衰えることを知らない。
 遥か上空にいる私の肌さえチリチリと焼けていく。
 
 私は知らない。
 コレほどの熱量を持つ魔法など知らない。
 
 そもそも、魔力が微塵も感じられない。魔法ですらない。
 
 「嘘だろ ……… 」
 
 意味は二つ。
 魔力が感じられないっていうのにこの威力。
 そして、なにより。
 
 「私が ……… 戦慄している、だと?」
 
 今や 『氷神の戦鎚』 は大瀑布と化し、中央部、ヤツがいる場所などは昇華し、蒸発し切っている。
 
 「ばか、な …… ありえん」
 
 なんなんだ、アイツは。
 正真正銘・化け物か、そうとしか言いようがない。
 
 「ふ、ふは、ふははははっはぁっははははっはぁぁぁっは!!!」
 
 笑うしかない。
 笑っていないと、狂いそうだ。
 笑っていないと、自分を保てそうにない。
 
 「くくく …… くははっうはははっははっはあぁあっはは!!」
 
 私は不死だ。不老だ。
 “死”なんてもの、とうの昔に切り捨てた。
 忘れて久しい、恐怖なんて感情。
 
 体が、喜んでいるんだ。勝手に、無意識に。
 『ありがとう、ありがとう』 と礼でも言い出しそうなほど、体が狂喜乱舞している。
 
 「―――――――――――――― ふざけるな」
 
 この身一切の狂喜を払い除ける。
 そんなものは戯言だ。死んでたまるか、私はまだ生きる。
 この身の自由を取り戻すまで、決して死にはしない ……… !!
 
 「さぁ ―――――― 仕切りな、おぶ?」
 
 「そろそろメンドクセェ。寝てろ」
 
 コイツ ――― !?
 どうやってここまで …… あのバカ以上の跳躍をしたというのかっ、その身ひとつで!?
 
 首を片手で締め上げられる。
 瞬間、ヤツの持つ無骨な剣から熱が漏れ出る。
 それか ――――――――― !!!
 
 「 『氷結 武装解除!!!』 」
 
 「なに?」
 
 ギリギリで剣を弾き飛ばす。
 あの剣が全ての力の源、いわゆる魔剣というやつか。
 そして、その力の恩恵がなくなれば、ヤツは本当のただの人間。
 この死合い、驚きが多かったが、幽霊の正体見たり …… とかいうヤツだ。
 僅差で私の勝ち、だ?
 
 「ふん、勝ったつもりか?」
 
 「なぁ ―――――――― っ!?」
 
 締め上げが強まり息が出来ない。
 今度は、コイツの腕が熱を持ち始める。
 半端のない温度。
 喉がじゅうじゅう鳴いて焼けている。
 
 「 ―――――― っがふ!!」
 
 吐血。
 ヤバイ。頭が …… もげそうだ。
 
 刹那。
 白い霞がかかる。
 爆発した、だと!?
 
 「ああああああああああああああああっ!!」
 
 意識は辛うじて持っていかれはしなかった。それだけが不幸中の幸いか。
 高速再生開始。一気にカタをつけないとこちらがやられる。
 
 「くっ、きいたぞ ……… 」
 
 力なく落下していく男を見、忌々しげに呟く。
 あの剣が力の源泉ではない?
 とすると、アイツは何者だ?
 発火能力者[ファイアスターター] とか呼ばれる類のものか?
 
 くそ。面倒な ……… ん?
 
 「おい ……… 冗談はよせ」
 
 街の方から、ぽつぽつと街灯の光が灯っていく。
 停電の復旧。
 つまり、封印の復活。
 
 つまり ―――――― 私の不死性の減却。
 
 死。
 
 「きゃんっ!?」
 
 体に疾る封印の鎖。
 それは電流のように、死の液体のように私の体を蹂躙した。
 
 魔力の減衰が始まる。
 久しぶりの魔力行使の代償か、いつもは感じることのない怖気に似た痛みが走った。
 ダメだろうな ……… 私はここで終わってしまう。
 アイツに焼かれて、灰になる。
 嫌だなぁ、と思う心とは裏腹に、やはり喜び始める体。
 
 ―――― もういい。寝る。
 
 脳のブレーカーを、自ら断ち切った。
 
 
 *  *  *  *  *
 
 
 空から力なく落下してくる少女を受け止める。
 
 なんて軽い ……
 これが今まであの破滅を演じて見せた少女だというのか。
 
 「ヘヴィだぜ …… 」
 
 その身に詰め込まれたプライドや覚悟、自信。
 傲慢とは思いもしない。
 それがコイツの今足り得るからだ。
 
 それにあの力。
 ちょっとやそっとの時間で手に入るものでもないだろう。見た通りの年齢ではないはず。
 それこそ自分と同等か、それ以上。
 
 「 …… ふん」
 
 肩に担いで、橋の向こう側を目指すとする。
 と、ひとつ。
 
 「めんどくせェ …… 」
 
 コイツの人形だろうと思われるロボットも一緒に担いで持っていく。
 
 「チィ …… っ、こいつ見た目以上に重てェ …… 」
 
 こんな高性能なら軽量でも何でもしやがれ、クソッタレ。
 そもそもコイツの性能の高さは何だ?ここまですげェのはなかったはずだ。
 なによりも言語機能が異常に高い。
 どもらず、そのうえ機械音声には聞こえない。
 
 ひとつ、ある結論を出してみる。
 
 「 ………… ブラックテック …… 『科学』 か」
 
 違う世界というのならば、合点がいく。
 自分のいた世界では全面禁止の法が随分前 ―― 自分が生まれる時ぐらいか ―― に出され、ここ最近ツェップにも行かなかったからご無沙汰だが。
 
 この時代はどのくらいの技術を持っているかは不鮮明だが …… このロボットを見る限り相当高いのは間違いない。
 
 まぁこの際、そんなことはどうでもいい。
 今は何とかして戻る方法を ………
 
 「ッ!?」
 
 剣を盾代わりに構え、防御。
 姿勢をとった瞬間、剣にあたる硬く軽い衝撃。
 
 牽制か。クソが。
 頭を回しすぎたな。大局を見れていなかった。
 結果、また面倒臭そうなのがうじゃうじゃたかってやがる。
 にしてもだ、何でこんなに女が多い?
 
 「君は囲まれている。おとなしく投降し、武装解除およびその二人を解放してこちらの言うことを聞いてもらおう」
 
 渋めの声が、夜闇に響いた。
 
 
 *  *  *  *  *
 
 
 無駄だっていうのはわかりきっている。
 社交辞令的な文句を言っておきながら自嘲する。
 
 見たところ、茶々丸はほぼ全壊に近い。しかも乱打した跡がない。
 エヴァは、見た目ほとんど傷らしい傷がない。
  
 コレが意味するところは、彼自体ほとんど手を出さず彼女たちを倒したということ。
 だが、なぜわざわざ運んでいる?手間じゃないのか?
 
 「まさか …… エヴァンジェリンが、倒されただと?」
 「魔力が感じられない …… ? どういう …… ?」
 「新しい技法、知られていない流派 …… だとして何故ここに?」
 
 魔法先生陣 ―― ガンドルフィーニ、シスタ・シャークティ、明石教授 ―― はそれぞれがそれぞれの疑問を独自に整理し、徐々に警戒を強める。
 
 それはいい。
 問題なのは魔法生徒らだ。対人実戦経験が少なく、ましてや鬼の群れしか知らない彼女等にとってこの男はとてつもない脅威だ。
 さて、どうする?
 戦闘になったとして、肩の上の二人は降ろすか、否か。それによっても魔法生徒の行動優先順位を決めねばなるまい。
 
 「高畑先生、もう一度牽制 …… いけますか?」
 
 「だめだ。刹那君、慢心とは言わないが状況をよく見ろ。ここで仕掛けては僕たちの負けだ。できるだけ粘るべきだ。いざとなったら、真名君がフォローしてくれる。焦ってはだめだ」
 
 「くっ、すいません」
 
 その自信は、わからなくもない。
 剣士としてなら、確実に実力は刹那君が上だろう。それを見越しての提案だったのだろうが。いかんせん、総合力という点でいうのなら、全てにおいて向こうが上だ。
 単純な足し算で言えば、こちらが勝てないわけじゃない。
 けど、実戦はそんなに甘くない。
 
 「ごちゃごちゃうるせェ …… コレで満足か」
 
 手に持つ剣を少し離れた、手を伸ばしても届かないくらいの場所に投擲する。
 重重しい音が響いて、剣は地面に三分の一程度が突き刺さる。
 続けて、二人をこちらに放り投げた。
 エヴァはともかくとして、茶々丸を投げ飛ばす力には驚く。
 刹那君がエヴァを、茶々丸は僕がそれぞれ受け止める。
 
 「それで …… ? 何を聞けばいい」
 
 「あ、それは …… 」
 
 まさかこうも従順に従ってくれるとは思わなかった。
 そのせいでもあるのだろう。
 
 「 …… 何故?」
 
 と、そんな言葉が口から漏れた。
 
 「あン? そいつらは有無を言わさず襲ってきたが、どうやらこっちのヤツらは少しは話せそうだからな。こっちとしても情報がなくて、欲しいんだ。それとも、やるのか?」
 
 その言葉と同時に殺気が少しだけ滲む。
 ぴりぴりと痺れる肌が不快だ。
 
 「フォフォ、血の気が多いのはどちらかのぅ?」
 
 「 …… っ、学園長!?」
 
 カラコロと乾いた小気味の言い下駄の音を鳴らしながら、ぱっと見、仙人にしか見えそうのない老人が現れる。
 
 麻帆良学園学園長、近衛近右衛門。
 
 間違いなく、いまここで一番必要な人物。
 
 「なんだ、爺ィ」
 
 「いやなに、質問をニ、三ほどの。では …… 君はどこから来たのかね?」
 
 「知るか ……… 赤い女楽師を知っているか?」
 
 「ほっ。そりゃべっぴんさんかのぉ?」
 
 「めんどくせェ爺ィだ」
 
 「君も相当の面倒くさがりじゃのう。ワシ困ったわい」
 
 双方動かず、情報らしいものは、あの男が言った 『赤い女楽師』 という一言だけ。
 言い方からして目的はその人物らしいのだが …… 。
 どうにかしてこの状況、崩せはしないだろうか。
 
 そう思った矢先の出来事である。
 
 「 ――――――――――――――――― ぐみいいぃぃぃぃぃっ!!!」
 
 「あン?」
 
 「フォ?」
 
 5m上空。
 人影が転移した。
 
 「ってあら? ちょっ! じ、地面がな~いっ!?」
 
 ――べしゃ!!
 
 「いっつつ。くぅ …… せっかく元の時間に戻れたと思った瞬間これかよ。くそー …………… って、ダンナ?」
 
 魔法先生陣は 「なんだコイツ!?」 「化け物か!?」 となんだかんだと騒いでいるが、どうも化け物って言うには人間臭すぎる、というか人間だ。
 
 「なんでテメェがここにいる?」
 
 「いや、なんでって …… いつもの時間移動っつーか。あ、ダンナ。ついでに一戦、どぅ? 俺今忘れたいことあるんだけどな~」
 
 目の前のことに唖然とする。
 どうやら知り合いらしいのだが、なんだ?
 
 「テメェは空気も読めねェのか」
 
 「またまたぁ、ダンナもそうっしょ? なんだかんだで付き合ってくれるんだから~。よ、にくいね~!
 ―――――― ……… って、なにこの空気。なぁんかヤバ気?」
 
 どうやら、壊滅的なほどの楽天家らしい。
 キョロキョロと周りを確認してから。
 
 「ダンナまたなんかしたの? ほら、あのロボ娘ちゃんとか、ロリッ娘とか」
 
 指を向けてエヴァと茶々丸を指す。
 
 「まさかっ!? ダンナッ俺はアンタを信じてたのに、まさかペド ――― ……… 」
 
 「その口を溶接してやろうか?今ならタダだ」
 
 殺気が膨れ上がる。まさかと思って魔法生徒の方を見ると案の定、気を抜いていた分堪えたのか。高音君を始めとする実戦経験の乏しい者がばったばったと倒れていっている。
 
 「じょっ、冗談だってば! もー、本気にしないでくれよー。ほら、可愛い娘らが倒れちゃったじゃん。
 で、なにこの空気?」
 
 どうやら、後からきた方は見た目が二枚目だっていうのに口で三枚目になってしまっているようだ。
 とにかく、そんな抜けたことを考えられる時点で、場の空気が彼に支配されているのではないのだろうか?
 
 グッジョブ ……… なのか?
 
 「あの、ここ、どこですか?」
 
 
 
 
 
 彼ら二人の出現は、なにかの嵐を予感させた。
 
 
              

              track:3  end

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背徳の炎  track:4

 
 俺、アクセル・ロウは今大変な状況下にいる。
 
 ところで、人は好きなやつにちょっかいを出したくなるらしい。かくいう俺もその一人だ。めぐみはからかうとスッゲー可愛いんだぜ?
 ゲフン。
 その考えでいって、神様も同じだとするとだ、運命の女神様ってのァ俺にお熱なんじゃねェのか?
 
 イャッホゥ!!
 
 「なぁーんていってる場合か俺よー」
 
 「?」
 
 「あ、気にしないで。続けて続けて。どうぞどうぞ」
 
 「じゃあ、次に ―――――― 」
 
 
 さて、状況整理としゃれ込もうかぃ。
 解り易いように説明口調で言ってみっか。
 
 まず、俺は時間転移をした。いつものことだ、気にしちゃいない。
 で、その後が問題で、落ちた先はソルのダンナの目の前。ダンナはロボ娘ちゃんとロリッ娘をボコッたあとみたいだったな。てっきり新たな扉開いちゃったのかと思ったぜ?
 そこから見まわすと、周りにはダンナを囲む数人の人物。べっぴんさんが一人に、野郎のなかにまた数人の可愛娘ちゃんたちが。
 でだ、その中でもダンナと正面きって立っている老人 ――東洋の神秘“仙人”ってヤツだな―― がいて。
 
 そっれから、向こうさんのお話によるとここはジャパンの麻帆良学園~とかいう学園都市らしい。
 こんなデッケェのありかよ!? とはじめは思ったさ、けどな冷静になって考えりゃ、ツェップほどじゃねェ。アレは空飛んでるうえにここよりデケェつの。
 
 しかしながらふと疑問が湧いてきた。
 時間を逆行したにしても、ジャパンにこんなデッカイ街なんてあったか?
 その疑問に答えてくれたのは案の定ダンナだった。
 
 『世界を逸脱した、つまりここは異世界だ。お前がこっちに来たのは …… 余波だな』
 
 余波ってなによ。
 何? また俺なんか変なのに巻き込まれちゃったわけ?
 勘弁してくれよ、マジで。
 
 てなことを話してたら向こうの仙人が『こんなところじゃ何だからワシんとこ来なさい』言い出して。
 
 今俺とダンナは学園長室なるところにいる。
 俺はもちろんピシッと座っている。変な事して変なコトになりたくないからな、コレ以上。
 ダンナはというと、深く腰掛けて、腕組み足組み、どっかりソファにもたれかかって俯いている。いかにもダンナらしい。
 
 「先ず、名前を聞こうかの?」
 
 「あ、アクセル・ロウでっす!」
 
 「 ………… 」
 
 「ちょっ、ダンナ …… !」
 
 ムスッとしたまま俯いている。
 さすがにだんまりはまずいんでない?
 
 「言っておくが、俺はどちらかというと被害者だ。お前らのやってることはどうゆうことか、分かってんだろうな?」
 
 「ほっ。こりゃ失礼。この学園の学園長の近衛近右衛門じゃ」
 
 「タカミチ・T・高畑だ」
 
 …… ま、ダンナの言ってることはわからんでもないね。
 それにしてもあの美人さんはどこなのよ。あのシスター。あのエキゾチックビューティーは。
 何が嬉しくて野郎だけでしゃべらにゃいかんのよ。
 
 「ソル=バッドガイ」
 

 そんなことがあったってワケだ。
 
 「じゃあ、次にどうしてここへ?」
 
 「いやもう、コッチもサッパリ。ダンナは?」
 
 「知るか」
 
 「だ、そうで」
 
 向こうの二人はむむ、と唸って考え込む。
 そりゃそうだ。あんだけ引っ掻き回したヤツらが来た理由をその本人らすらが知っていないんだから。
 
 「ところで、君たちは『魔法』を知っとるかね?」
 
 とは仙人。
 そう言えば俺ってばあんまり《魔法》のこと知らんな。
 ギアを産み出した技術で、今(俺たちの世界)の主流技術ってことぐらいか。ていうかもともとあの時代の人じゃないし俺。
 
 「ダンナのほうが知ってるんじゃないの?」
 
 「お前、俺に何を聞いてたか忘れたのか。こいつらの『魔法』と、俺らの《魔法》はニュアンスが違う」
 
 「あ、そっか」
 
 「どう言う意味じゃ?」
 
 ダンナが言うはずもなく、渋々と俺が話すことになる。
 嫌だなぁ、これ。絶対変なヤツとか思われるって。時間旅行してるだけですでにおかしいのに。
 
 「えーっと。ダンナが言うには俺たちは異世界から来たとか、なんとか」
 
 「異世界?じゃあ君たちの言う《魔法》って言うのは?」
 
 コレは俺お手上げだぜ?
 違いを説明しろって、こっちが聞きたいっつーの。
 
 「 …… チッ、しゃぁねェな」
 
 ギロリと睨まれる。
 コレ後で殴るとかなしよ?
 
 「こっちの『魔法』とやらは『技』のようだが、こちらの《魔法》は《技術》だ」
 
 ………… あー!
 なるほどねー、そうなんだ。
 うん、てことはだ、
 
 「こっちの《法術》がむこうの『魔法』ってこと?」
 
 返事はない。そう言うことでいいらしい。
 だけどなんで俺ってば睨まれてるの?怖いからヤメテ。
 
 「《法術》 …… ? なんじゃそれは」
 
 「 …… ち」
 
 あー、はいはい、そういうことね。
 こりゃ、めんどくっさいわ。ホント。
 
 「だーから、そっちの『魔法』が、こっちの《法術》ね。O.K?」
 
 「む、う」
 
 「異世界、《法術》 …… これで彼らから魔力反応がない理由が分かりましたね」
 
 どうやらむこうはこれで納得してくれたらしい。
 じゃ、今日はコレで解散ってことか。寝るところどうしよっかなー。
 
 「 ………… して。赤い服の女楽師とは何者かね?」
 
 「なっ! ダンナぁ …… 余波ってそういうことだったのかよ!?」
 
 「アクセル君、君も知っているのかね」
 
 「知ってるも何も、何回殺されかけたか! あの胸、あの足、あのくびれ!! くーっ、思い出しただけでたまらん!」
 
 「それは、どう殺されかけたのかね?」
 
 呆れ気味に仙人が問い掛けてくる。
 ごめん、そういうつもりはなかったんだ。
 でもよ、あのバディが俺の中の獣を呼んでいるんだよ!
 ごめん、自重する。

 「真面目にだよ。ミンチにされかけた」
 
 「得物は、何を?」
 
 タカミチとやらが心配そうに呟く。
 コレ聞いたらまた変な顔するぜ、まったく嫌ンなるね。
 
 「ギターだよ。Duesenberg Starplayer II っぽいの」
 
 「な、な、なん?」
 
 仙人はちんぷんかんぷんらしいが、タカミチの方は『そんなギターを武器に』と驚いている。
 
 「あと、エナメルみたいなエロい服来てるから見たらすぐ分かる。名前はイノ、だったよなダンナ?」
 
 こくりと頷く。
 
 「して、実力は?」
 
 仙人にはそれが一番重要なことらしく、ずいと体を乗り出す。
 
 「とりあえずあのガキとは互角か、それ以上」
 
 「なんと …… !?」
 
 「だが、まぁ、アイツのハンデがなしだとすれば、どうだろうな」
 
 二人が固まって青い顔をする。
 またなんか気に障るようなこと言っちゃったんじゃないの、ダンナ。
 
 「君は、すごいな …… 一体どこまで理解しているんだ?」
 
 「俺の知らないこと以外だ」
 
 「フォフォフォフォ! 面白い、まっこと面白い! さてだて、ここで相談なんじゃが、君らが転移した方法を聞かせてもらえんかの。もしかしたら、何か出来るやもしれん」
 
 ダンナはまただんまり。
 力になってくれるって言ってんだから、言っとけばいいのに。
 とことん一匹狼だことで。
 こんなのに女なんて出来るはずがない。
 
 「 …… 激しい力の衝突。それで時間は歪み、飛ぶ。おそらく、さらに激しい力の衝突が世界を逸脱する方法。不確定、不安定だが、何か“デカイ力”が補助で入るなら、より確実ではあるはずだ」
 
 で、その衝突の余波と俺の時間移動がたまたま重なって、俺はとばっちりを受けた、と。
 カッコワルイぜ、ったく。
 
 「それなら学園祭最終日が狙い目かのぅ。あと二ヶ月、待ってみるだけの価値のある“デカイ力”がその時に出現する」
 
 「なら、それまでは勝手にさせてもらうぜ? 文句はないだろう」
 
 「待ちなよダンナ。金はどうすんのさ? 食事は、寝床は、女の子はっ!?」
 
 「そうじゃのう、どうするつもりじゃ」
 
 「寝床さえあれば後はどうとでもなる。最低野宿すりゃ問題ねェ」
 
 「それは、ちょっとのぉ。ワシも君らを預かる身じゃし、君にはお金だけでも渡しておこうかの」
 
 フン、と鼻であしらって、足を組みなおす。
 また余計なこと言わなきゃいいんだけど。
 
 「何をして欲しい?」
 
 「ほっ! 君には敵いそうもないわい。いや、まいったまいった。フォフォフォフォ …… !」
 
 「食えねェ爺ィだ」
 
 なんか、俺がいないとこでドンドン話が進んじゃってるんですけど。
 これ俺もなんかさせられるみたいなノリ?
 
 「君には露払い、つまり戦闘をして欲しい。君のことじゃ、細かい事情なぞどうでもいいじゃろう? その日が来れば連絡する」
 
 「分かってんじゃねェか。金は必要になれば取りに来る。じゃあな」
 
 すっくと立ちあがっていつものように剣を片手に、もう一方の手をポケットに引っ掛けてのそのそと歩いていく。
 
 「ちょっとダンナ。流石に剣をそのまま持ちあるくってのはどうなのよ?」
 
 「ソル君!」
 
 タカミチが大きめの布を丸めて投げる。
 
 「その布でも巻いておいてくれ。頼むよ」
 
 「 …… ふん」
 
 まるでマントを羽織るように布を広げ、器用に片手で巻きつけていく。
 巻き終わってみれば、なにか大事なものでも持ってるみたいに見えなくもない。

 ダンナはそのまま無言で部屋を出て行った。
 相変わらず無愛想なことで。
 
 「さて、アクセル君。君のことじゃが、君も彼と同じような扱いでいいのかね」
 
 「へ!? と、とんでもない!! 野宿なんてまっぴらゴメンだし、食事だって腹いっぱい食べたいし、女の子とも触れ合いたい!!」
 
 「何て言うか、正直者だね、君は」
 
 コレが俺なんだからしょうがないさ。
 にしても、そうなると今度はどんなこと言って来るやら。
 
 「じゃ、君、勉強はどれくらい出来るかね?」
 
 「人並みさ。こっちとそっちじゃ違うかもしんないけど、ジャパンがあるってコトはこっちもそんなに変わんないだろうし」
 
 「ほほう。君も中々の洞察力をもっとるようじゃの」
 
 「ありがとよ」
 
 さてと、この際どんな頼み事が来ても驚かない。
 ああ言った手前、ダンナとは違うことをさせられるだろうけど、ま、どんとこいってんだ。
 
 「こっちもそんなに変わらない、とのことじゃが、君はどこ出身なんじゃ?」
 
 「イギリスのスラムさ」
 
 「ほう、イギリス? 本当に変わらんようじゃの。ならちょうどいい、君には教師をしてもらおうかの」
 
 「きょーし、って『教師』のこと!?ムリムリ!!そこまで頭良くねェよ、俺」
 
 「そうか、じゃあ残念じゃが、野宿じゃのう。金も渡せん」
 
 「んげ!? なにそれ!!」
 
 ふふん、と不敵に笑う仙人野郎。
 チクショ …… きたねぇ!
 
 「無職はよくないのー、無職はダメじゃのー」
 
 (殴ってやろうか …… このジジイッ)
 
 っていうか教師ってばスーツとかビシッと着とかにゃダメなんだろ。
 堅っ苦しくて耐えらんないよ俺。
 
 「なに、別に四六時中スーツをしっかり着なくともよい。できればそうしてほしいんじゃがの、テキトーに着崩してもらっても構わん。それに何も授業しろとは言わんよ、ある担任の補助として付いてほしいのじゃ」
 
 「だぁからって、なぁ …… 」
 
 「女子校の先生じゃぞ?」
 
 「んなにぃっ!?」
 
 いや、でも待てよ。
 教師と生徒ってのも背徳感があって中々そそるが ………… でもそれってつまり生殺し?
 
 「騙されねぇ!!」
 
 「おや、ダメかのぅ」
 
 しょんぼりと肩を落とす仙人。
 危うく自分から死地に赴くところだったぜ。
 
 「仕方ない、本音を言おうかの。実は孫を守って欲しいのじゃ。先程のソル君の話とイノとか言う女楽師の存在を知れば尚のこと」
 
 「あん? どういう …… 」
 
 待てよ? この仙人は『魔法』とやらを知っていて、使っているいわゆる『魔法使い』とか言うやつで、孫を守って欲しい。
 カエルの子はカエル、その子供もカエルなわかだから、その子も『魔法使い』?
 しかもダンナの話って―と『激しい力の~』ってやつだろ?
 で、元の世界に確実に戻ろうとするには“デカイ力”の補助が必要で、イノもそれを狙ってくる可能性が限りなく高い。
 
 ここで、お孫さんにその“デカイ力”に匹敵するだけの力があると仮定すれば?
 
 繋がった。
 
 「はぁ、そゆこと。“デッカイ力”を持ってる『魔法使い』のお嬢さんを守ってくれ、そう言うことだな?」
 
 「ご名答。じゃが、孫には『魔法』のことを伏せてある。本当に一般人なんじゃよ。わざわざこちらの世界で生きることもないと思っていての、知らさずに育てておる」
 
 「それでいいのかよ。俺なら『なんで黙ってた!』ってブチ切れるぜ、ばらした時にな」
 
 「親の心子知らず。また逆も然り。ということじゃ」
 
 そのまま机に手をついて、グッと頭を下げて
 
 「頼まれてはくれんか」
 
 ………… 。
 ま、朱に交われば赤くなる、だっけか?
 えっと、郷に入っては郷に従え?
 とにかく、そういうことなら断る理由がどこにもねぇってことだ!
 
 「義理人情には厚い男、それがアクセル・ロウさ。その頼み、受けさせてもらうぜ!」
 
 「ほ、本当か! ありがとう!! 本当に有り難いことじゃ!!」
 
 「ひとつ、断っとくけどな。俺はダンナみたく強くはねェ。イノにだってできんのは時間稼ぎ、それも命がけのな。それだけはわかっといてくれよ?」
 
 「承知した。こちらも出来うる限り尽力していこう。それについては今日はもう遅い。明日、朝の7時くらいにもう一度来てくれんか。そのときに話そう」
 
 「わかった。じゃ、今夜は俺も適当に寝るから、じゃあな!」
 
 扉をくぐって、廊下に出る。
 2ヶ月、か。
 長いようで短いな、こりゃ。
 
 
 ………… アクセル先生、か。
 お? なんかイイ感じじゃねぇ?
 
 
 
 
               track:4  end


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Author:草之 敬
ブログは若干放置気味。
『優星』の完結目指してラストスパート中。
 
現在は主に一次創作を書いて活動中。
過去作を供養する意味もあって、いい発表の場はないものかとネットをさまよっている。

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