2009-11

その優しい星で…  Navi:32

 
 「灯里もそうだったけど、衛宮さんも何気に知り合い多いよね」
 
 と、そんなことを藍華が急に言いだした。
 言われてみて、指折り数えてみる。アイナだろ、女将さんにアキナさんとアミ、アイラ、アントニオ……。まぁ他にも知り合いといえば知り合いなのはいるにはいるが、先に名前をだして数えた人たちよりは話すことなんてないし、会っても会釈くらいで、済ますし。
 そんなに多いとは思えないのだが。
 
 「ていうか、衛宮さんの知り合いに“女性”が多いってのが問題よね」
 
 「なにを……」
 
 ――ガチャン!
 藍華がそんなことを言い出したばかりに、後ろで洗い物をしていた(いつものごとく無理矢理「私がやります」と押し切られた)アリシアが皿を一枚落として割ってしまう。
 ……なんていうか、彼女からの好意に気付いてしまったばっかりにこういう反応をされると、なんといいますか、近づきづらい。
 
 「あらあら、ごめんなさい。すぐ片付けますから……」
 
 「いいよ。俺がやるから」
 
 「でも、私が割ったんですし……」
 
 「商売道具に傷でもついたらどうすんだ。ほら、離れてろ」
 
 こうでも言わないと、アリシアは離れてくれない。
 “商売道具に〜”なんて言っておいてなんだが、もちろん嘘だ。正直に言ってしまえば、アリシアに、なのだが、そんなこと恥ずかしくて言えたもんじゃない。
 だからと言って、俺ももう少し言いようがないものだろうか。
 こんなことをしていて、これもいつものことになりつつあるのだが、アリシアはいつも申し訳なさそうな顔以上に、悲しそうな顔までする。それに気がつかないふりをしている、俺も悪い。
 
 「お皿、ごめんなさい。士郎さんが買ってきてくれたものだったのに」
 
 「いいって、そんなの気にしなくても。それより、怪我、ないのか?」
 
 「はい。おかげさまで」
 
 「ほんとか? ほっておいたらそこから菌が入ってくるんだぞ?」
 
 「本当に大丈夫ですよ」
 
 手の平を上にして俺に見せてみる。
 確かに、皿の欠片で切ったような傷はない。
 ようやく安心して、俺も反省することにした。これは俺が俺に科す罰だ。
 
 ポン、とアリシアの頭を撫でる。
 
 「?」
 
 くすぐったそうに肩を寄せながら、アリシアが見上げてきた。
 
 「あんまり悲しそうな顔するな。アリシアがどうにかなったら、俺はどうすればいいかわからなくなるんだからな」
 
 精一杯の、今までのお詫びを兼ねた言葉だった。
 それで今までの分が帳消しになるだなんて思ってもいないけど、それでも、遠まわしでもいいから、正直なことを言っておきたかった。
 はたして、アリシアは顔が桜色に、文字通り花のように微笑んでくれた。
 
 「で、藍華。俺がなんだって……?」
 
 「あ、いやー。衛宮さんの知り合いには女の人が割かし多いんじゃないですかって話ですけど」
 
 「そんなことはない。そう思ってしまうから、そう感じるだけだ。実際、数えてみれば五分五分くらいの割合だぞ」
 
 「私の知らない人も知り合いにいるってことですよね。ってことは知り合いが多いってことじゃないですか」
 
 「そうでもないと思うけど……」
 
 10人前後だと思うのだが。
 それで知り合いが多いなんて言われてちゃ、灯里はホントにどうなるんだ。
 
 「えー。私もそんなにいないと思うんですけど」
 
 と、あっけらかんと言う灯里の知り合いは本当に多い。
 散歩に出れば、友達が絶対に増えているという、ある意味特殊能力持ちなのだから。
 まぁ、意図して友達を増やしてるわけじゃないんだろうけどな。
 
 それにしても、なんでいきなりこんな話しになったんだ。
 
 「藍華、ところでなにがどうなってそんな話になったんだ?」
 
 「いやいや、衛宮さんてさ、アクアに来て丸々〜2年だっけ? そんなに経ったんだな〜って思って」
 
 適当な態度を崩さず、藍華が首を揺らしながら机の上で頭を転がしている。
 そういえばそうだったな。実に3年目。ここに来て、すでに2年。地球歴で数えれば、4年が経ったことになる。
 そうか。もうそんなに経ってたんだな。
 
 「って、そうだ藍華、アリス。明日予報じゃあアクア・アルタが来るって言ってたぞ。あんまりゆっくりしてると帰れなくなるぞ?」
 
 「でっかい心配無用です」
 
 「そ。だって私たち二人とも泊まる前提で来てますから」
 
 「聞いてないぞ……」
 
 「今さっき決めましたからね。ねぇ、後輩ちゃん?」
 
 「と言いながら、実は結構前からこれは計画されていたりします」
 
 「だと思ったよ。どうりでいつもより荷物が多いと思ったし、やけにゆっくりしてると思った」
 
 心配はしないのか、と訊くと、二人とも許可は取ってきているらしい。
 さすが、結構前から計画されていただけはあるな。用意周到だ。
 
 「だとしたら……困ったな……」
 
 「どうしたんですか、士郎さん?」
 
 アリシアが不思議そうに覗きこんできた。
 何を隠そう――――
 
 「ああ。食糧がない」
 
 一瞬訪れる沈黙。
 現在は夜の7時前。明日が予報通りアクア・アルタでなくても、予報が出ている、という時点で店は早めに閉店しているに違いない。
 いつもならまだ開いているだろうアイナの店も、もう閉めているだろうし、困ったな。
 
 「いや、完全にないってわけじゃないんだ。上がってくる水量が少なければ、まぁ、無理言ってアイナのところで買い物させてもらえばなんとかなる。ただ、そうなると朝食がなぁ……」
 
 「えー、適当でいいですよ」
 
 とは藍華。
 
 「甘いぞ、藍華。一日の始まりは朝食にあり。朝食はしっかり取ってしかるべきものだ。一日の全て朝食にあると言っても過言ではないのだから」
 
 「じゃあ、その朝食をどうしようっていうんですか、衛宮さんは」
 
 「……まぁ、残り少ない食材でも出来ることはある。きちんとした食事は出す。約束だ」
 
 「えへへ。期待してます」
 
 「でっかい楽しみです」
 
 「いや、だから……きちんとはしてるが、期待してもいいようなヤツは出来ないと思うから、そこらへんは勘弁してくれよ?」
 
 了解です、と藍華とアリスがビッと敬礼する。
 調子がいいもんだ。だけどまぁ、実際どうするかだよな。
 
 朝になればなんとかなるか。作っていてなんとかなるなんて、よくある話だ。
 
 「それじゃあ、ふたりは灯里の部屋で?」
 
 「はい。一応は」
 
 「わかった。あとで布団を持って行くから、灯里、ちゃんと片付けておけよ」
 
 「ええっ、そんな散らかってませんよー」
 
 「一応だ」
 
 「はーい」
 
 灯里が一足先に自分の部屋に上がっていく。それに続くように藍華とアリスも3階の灯里の部屋へ上がっていく。
 それを見届けながら、やはり考えるのは明日の朝食。
 どうにかなってくれれば万々歳なわけだが、どうにもならないのが現実ってもんだったりする。
 
 「士郎さん、ちょっといいですか?」
 
 「うん?」
 
 「お話、しませんか?」
 
 「なにか話すことでもあるのか?」
 
 「いえ? なんとなくですけど。なにか用事がなくちゃ士郎さんと話しちゃいけないんですか?」
 
 「あ、いや。そんなことはない、けども」
 
 「よかった!」
 
 女の子らしい笑顔が見れた。
 大人っぽいいつもの微笑みではなく……、俺といるときにしか油断して見せようとしない、笑顔。
 この笑顔を見ると、いつも思う。
 
 ――――俺なんかで、本当にいいのか?
 
 それはアリシア自身のことではなく、俺のことだ。
 アリシアが俺といてどうとか、そういうことじゃなくて、俺がアリシアを背負うことが出来るか、と、そういうことだ。
 アリシアは俺といて、楽しいんだろう。だから、ああやって笑うんだろうし、感情を見せてくるんだろう。
 それを、俺は……どうしたらいいんだ。
 俺は、アリシアのことをどう思ってるんだ?
 妹? 友人? それともただの仕事仲間?
 
 それとも、アリシアをアリシアとして?
 
 俺はアリシアに、俺が『正義の味方』になれるように、見ていてくれと、信じていてくれと言った。
 俺はそれに安心して、否、それよりももっと酷い、ある意味すがっていたのかもしれない。
 元より目指していた『正義の味方』になれないと気付いて、一度は違うやり方でと思って、それでも諦めきれずに『正義の味方』をもう一度目指して……、でも、それは……アリシアの優しさを利用してしまった結果なんじゃないのか?
 俺に、アリシアを幸せに出来る保証も、ましてや自信もない。
 
 俺は、『正義の味方』になる以前に、俺は、本当に俺だったのか?
 “エミヤシロウ”は、本当に“衛宮士郎”になれたのか?
 歩き出していたと思ったあの一歩は、本当は、一歩づつ、彼女から離れて行くためのものだったんじゃないのか?
 それがいつのまにか……――――。俺は、どうすればいい。
 
 俺は、どうすればいいんだろうか。
 
 「お茶でも入れるよ。アリシアは先に座っておいてくれ」
 
 
 *  *  *  *  *
 
 
 翌日。朝起きたら、予報通り外にはアクア・アルタがきていた。
 いつもは人が通る街道も、今は小魚がちょろちょろと泳いでいた。
 
 「くふぁ……ああむっ」
 
 「にゅっ」
 
 「あ、おはようございます、アリア社長」
 
 いつものようにベッドの脇から顔だけをひょっこり出している。
 ベッドの横を見ると、ほとんど雑魚寝みたいになってしまった布団の上に、藍華ちゃんがまだ寝ていた。
 アリスちゃんはどこだろう、と部屋中を見回しても見当たらない。と、首をかしげていると、階段を彼女が上ってきた。
 
 「おトイレです。まだ春って言っても冷えますから、ちょっと」
 
 恥ずかしそうに言う。
 ごめん、と一言だけ謝って、私も着替えるとする。
 アリア社長はといえば、藍華ちゃんの上に乗っかりながら、彼女を起こそうと身体を揺すっていた。
 
 「あと5分〜」
 
 「ありゃりゃ。なんてお約束な」
 
 「でっかい寝坊すけです」
 
 そんな藍華ちゃんに、ちょっといたずらをしたくなった。
 耳元まで近づいて、そっとささやく。
 
 「藍華ちゃん、下にアル君が来てるよ」
 
 「にゃにゅっ!?」
 
 すごい勢いで起き上がり、さっさと身だしなみを整え始めたところでポテン、とまた寝ころんだ。
 
 「……だまされたー」
 
 掛け布団をずるずると頭の上まで持って行き、おまんじゅうみたいに丸まってしまう。
 あう〜、と布団の中からくぐもった唸り声みたいなものが聞こえてくる。相当恥ずかしかったらしい。
 
 「アル君、いないよ?」
 
 「知ってるわよ、それくらい。ていうか、今日アクア・アルタでしょ? 知ってて出てくるなんてありえないもん」
 
 「そうなの?」
 
 「そうなのってあんたね。水路あったでしょ、地下への。水位が上がってんだから、下手したら地下世界なんて洪水よ?」
 
 「うわっ、そうだね。危ないもんね」
 
 「そゆこと」
 
 アル君ならきっと昨日のうちにでも〜、と、さも一緒にいました、とも聞こえるような口調で話す。
 ……うんうん。そんな藍華ちゃんも可愛いなぁ。
 
 「あー、うー。眠いなー」
 
 「えっと、なんだっけ? しゅんみん、あかつきをわすれて?」
 
 確かそんな感じの
 
 「ええ? ポニ男がどうしたって?」
 
 「違いますよ、藍華先輩、灯里先輩。『春眠暁を覚えず』です。確か、春の夜は短いし、寝心地もいいからとっても眠たいってことらしいです」
 
 「よく知ってるねー、アリスちゃん」
 
 「この間、学校で習いました」
 
 えっへん、と胸を張って自慢するアリスちゃん。
 それに対して少し悔しそうにしている藍華ちゃん。
 朝から賑やかだなぁ。
 
 「おーい、起きろーって、起きてたか。食事出来たぞ。降りて来い」
 
 『はーいっ』
 
 士郎さんが顔だけを出して言い、すぐに下に降りて行った。
 藍華ちゃんの着替えを急かし、私たちは先に降りて手を洗う。洗い終わるくらいに藍華ちゃんが降りて来て、入れ替わりで手を洗い始めた。
 
 もちろん、先にテーブルについて、朝ごはんと対面する。
 テーブルの上には大皿がふたつ置いてあった。
 ひとつにはこれでもかっ、と言わんばかりの様々な種類のパンで作ったサンドイッチ。
 もうひとつには、果物が盛られていた。
 
 士郎さんを見ると、目があった。苦笑いをしながら、こちらに近づいてくる。
 
 「結局こんなのしか思いつかなくてな。パンがあってよかったよ」
 
 「朝食は和食の士郎さんにしては珍しいですね」
 
 「でっかいおいしそうです」
 
 もうひとつ苦笑い。
 士郎さんがテーブルにつくと、藍華ちゃんもすぐにやってきた。
 
 「あれ、サンドイッチなんて珍しー。やっぱり泣く泣くですか?」
 
 「まぁな。仕方ないって言ったら、なんだか負けた気分になるけど、結局こんな形になっちまった」
 
 パンで総量を誤魔化して、朝食を作るには足りない食材はすべてサンドイッチの具に。
 だからと言ってなんでもかんでも詰め込んだミックスサンド、というわけではなさそうだった。
 食事のバランスなんてあんまり深くは考えたことなかったけど、士郎さんの作る食事を長い間見ていたら、嫌でもそれなりの知識として頭に入ってくる。
 何が言いたいかというと、とてもおいしそうだ。
 
 「あれ、アリシアさんは?」
 
 「ああ、すぐ来るよ。今ゴンドラのところにいるだろうから」
 
 「あ、そういうことですか。言ってくれたら手伝ったのに」
 
 アクア・アルタは水が満ちる時よりも、ひいていく時のほうが危ない。
 特に、元から水の上にあるゴンドラなんて、下手をすると家の壁を壊したりする。
 そうならないために、持ち主さんは、潮が満ちている間に“そうならないため”にゴンドラを管理する。
 つまり、安全な位置まで移動させる、ということ。
 
 「泊めてもらってるんだし、私たちも手伝ったのにね?」
 
 「そうですね」
 
 手伝うつもりなのは私だけではなく、藍華ちゃんとアリスちゃんも同じだったみたいだ。
 と、
 
 「あらあら、いいのよ。それに、もう終わっちゃったしね」
 
 アリシアさんが階段を上がってきた。
 制服のワンピースの裾を膝上でくくり、水で濡れないようにしていた。それをほどき、しわを叩いて伸ばす。
 流れるような動作で士郎さんの隣へ着席。
 
 「お待たせ」
 
 「よし、それじゃあ、いただきます」
 
 『いただきまーす』
 
 大皿に盛らているサンドイッチのひとつを手に取って口に運ぶ。
 さくっ、とした食感のクロワッサンの中で、しゃきっ、とした野菜の食感。
 野菜の水気で程良く湿ったパン生地が、なにやらとても味わい深い。
 
 「おいしー」
 
 「それはよかった」
 
 大皿の上には、他にもフランスパンやライ麦パン、定番の食パンのサインドイッチと、むしろどうしてパンだけこんなにあるんだろう、と疑問に思うほどのパン祭りだった。
 割合、食パンの数が少ない気もする。
 
 「……フランスパンとかライ麦パンは結構保存が利くからな。でも、そろそろ夏も近づいてくるだろ? だから、あんまりほっとくのもダメだと思ったしな。ちょうどいい機会だった」
 
 「むぐ……。ん? それって、これが結構前のパンだってことですか?」
 
 藍華ちゃんに言われて初めて気がつく。
 士郎さんが言ったことの意味は、そういうことだ。
 
 「って、言っても一週間も経ってないヤツだぞ。ちゃんとカビもないか、腐ってないかも確認した。まだまだ全然消費期限、賞味期限内のパン達だったぞ」
 
 「調べるって言っても……」
 
 「忘れてもらっちゃ困るが、俺は“魔法使い”なんだぞ?」
 
 すっかり忘れてたけど、そういえば士郎さん、魔法使いだったっけ。
 って、言っても、私は士郎さんがハッキリと魔法らしきものを使ってるところを見たことがないんだけどね。
 確かに、凄いなー、とは思うけど、それを「見たい!」と言ってまでみたいとは思ったことがない。
 なんでだろう、と考えたこともある。藍華ちゃんやアリスちゃん、時々練習を見てくれる晃さんにも言われてるから、さすがにちょっとは自覚してるけど、私は不思議なものとか、綺麗なものとか、とにかく、少しでも興味があったらふらふらーっとして、自分でもわからないうちになにか行動を起こしてしまう事がある、らしい。
 でも、士郎さんの魔法には、ちっとも反応しない。
 だから、今まで聞いたことがなかった。見たことがなかった。
 
 「ちゃんと調べてる。腹が痛くなったら俺が責任を持つ。でも、食べすぎて、なんてオチはいらないからな」
 
 静かに微笑みながら、士郎さんがそう言う。
 じゃあ、食中毒とかの心配はなさそうだ。と、言っても、士郎さんが作っている手前、そんなことは天地がひっくりかえっても起こらなさそうだけど。
 
 そう言っているうちにもサンドイッチはなくなっていく。
 いつもよりも少し短めの朝食は、いつもよりも少し楽しかった。
 たぶん、藍華ちゃんにアリスちゃんもいるからだと思う。
 
 そう言えば。
 
 「アリスちゃん。学校は大丈夫なの?」
 
 「はい。アクア・アルタの場合休校になりますから」
 
 「んー? それじゃあ、あんた今日が予報外れてアクア・アルタじゃなかったらどうるつもりだったのよ?」
 
 「一応制服と学校の用意は持って来てましたよ。もちろん」
 
 もちろん、の言葉に少し棘があった気もするけど、まぁ、準備があるなら心配なしだね。
 朝ごはんも無事に終わり、さて、どうしようかと悩んでしまうのがアクア・アルタの困ったところ。練習しようにも危険だし、散歩しようにもやっぱり危ないし、部屋にこもっていてもきっといつか飽きる。
 こういうときは、たいてい予約の電話待ちか、緊急のお買いものだ。
 
 そう言えば、お買いもの。
 
 「士郎さん、おかいも――――」
 
 「はーい、灯里。あんたの部屋もっとよく見せてよ。なんか面白いものないの? マンホーム時代のアルバムとか」
 
 「藍華先輩?」
 
 藍華ちゃんが急に口を押さえてきた。
 それを不思議に思っていると、藍華ちゃんが小声でこしょりと呟いた。
 
 「ばかね、あんたら。アリシアさん見てなんか気付かないのっ?」
 
 「え、アリシアさん?」
 
 「全然わかりませんが」
 
 「だからおこちゃまーズは」
 
 おこちゃまーズって、なにげに酷くないかな?
 は、別にいいや。どういうこと、と訊きかえす。
 
 「あんたらねぇ。この頃のアリシアさんの態度見てたらわかるでしょ? 士郎さんとか」
 
 「へ? だっていっつもあんな感じだし」
 
 「ですね。特に不思議に思ったことありませんが」
 
 「あんたら素敵なほど恋愛感覚麻痺してるっつーか……」
 
 「えへへ、ありがとう?」
 
 「褒めてないから。……や、もういいや。とにかくあんたの部屋に行くわよ、灯里」
 
 「はひ……?」
 
 なんだかよくわからないまま、私とアリスちゃんは、藍華ちゃんに背中を押されながら階段を上がっていったのでした。
 
 
 *  *  *  *  *
 
 
 「別にいてもいいんだぞ?」
 
 「手伝いたいんです。どうしてもダメだって言うなら、やめますけど」
 
 「そこまでじゃないんだけど……まぁ、アリシアがいいって言うなら」
 
 「ありがとうございますっ」
 
 いつものスニーカーから、サンダルへ履き換える。
 ジーンズの裾を膝辺りまで折り上げ、アクア・アルタで浸水してきた海面に足を浸けた。
 アリシアはワンピースのスリットを畳むように、膝上で括って同じようにサンダルを履いて海面へ。
 ざぶざぶと水を蹴りながら路地を進んでいく。アクア・アルタの時期が来たってことは、そろそろボッコロの日も近かったかな、なんて思って、去年の事を思い出してしまった。
 
 『ここは、士郎さん用に取っておいたんですよ?』
 
 思い出してから後悔した。しばらくアリシアの顔をまともに見れそうもない。
 俺が渡した薔薇を、迷うことなく胸に飾り、笑ってくれた。
 
 「? どうしたんですか、士郎さん」
 
 「いや、なんでもない」
 
 少し早足になってアリシアの顔を視界から外す。
 アリシアがうしろにしっかりついてきていることを水を切る音で確認しながら、怪しまれない程度のスピードで視界から彼女を外して歩く。
 一度思い出したもんだから、なかなか頭から離れない。何度も何度もあの言葉がリピートされている。
 ああもう、切れ切れ。思考停止思考停止。無心だ、無我だ、明鏡止水だ。
 
 やっとの思いで例の思い出を宝箱に押し込めた。
 ちょうどその頃、アイナの店に到着した。
 
 「やっぱり閉まってるな」
 
 「あらあら」
 
 「でもまぁ、アイナのことだから……」
 
 近所の悪ガキどもとでも遊んでるに違いない。
 アリシアには店の前で待っていてもらうことにして、俺はアイナを探しに路地のさらに奥に進んでいく。
 この先を少し行けば広場へ繋がっており、おそらくそこで――――
 
 「うわ、エミヤンあぶな――――っ」
 
 「は、あっ!?」
 
 路地を抜けたと同時、アイナの声が聞こえたかと思ったら、目の前にあったのは水の塊。
 バケツをぶっちゃけたような量の水が襲いかかってきた。
 
 「っでぁ!」
 
 水を払うように腕を振り抜く。
 パン、と水塊が弾け飛ぶ。飛び散ったしぶきがかかるが、それほどの量ではない。
 おおー、と子供たちの歓声が上がる。
 
 「なにしてんだ、お前ら」
 
 「水遊び」
 
 「いや、まぁそうだろうよ」
 
 「み・ず・あ・そ・びぃん」
 
 「やめろ気色悪い」
 
 変にくねくねとしながら艶っぽく言うもんだから怖気が走る。
 ちぇ、と舌打ちしながらこちらへ近づいてきた。
 
 「どしたん?」
 
 「いや、食糧が切れてな。店、開けられるか?」
 
 「お母さんは今日は閉めるって言ってたけど、エミヤンが頼めば開けてくれんじゃないかなぁ」
 
 そういうアイナは、水浸しだった。
 いつもはハネている髪の毛もしっとりと濡れて落ち着いている。
 どうでもいいが、そろそろそういうのをやめた方がいい気もするんだが、まぁ、近所の子供からは評判がいいみたいだし、文句は言うまい。
 だからと言って、大の女性があれでいいのか、と心配にもなる。
 まったくもって、どこかの虎教師を見ている気分になってくる。
 
 「まぁ、ほどほどにな」
 
 「わかってるってばー、まっかせんしゃい!」
 
 これ以上付き合っていたら俺まで巻き込まれそうだ。
 アリシアも待たせているし、アイナの言うことを信じて店の扉を叩いてみるとしよう。
 
 「……ん、あれ」
 
 戻ってみると、アリシアと女将さんが楽しそうに話し込んでいた。
 
 「アリシアちゃんも、あのトウヘンボク相手じゃ大変でしょうにねぇ」
 
 「あらあら、そんなことないですよ。士郎さんはいい人ですし、それに、今一番一緒にいたい人、ですし」
 
 「おやまぁ、妬けるねえ。はっはっはっ!」
 
 なんだか大変聞いてはいけない会話をしていた。
 ややこしい話になる前に、早々に用事を済ませるとしよう。
 
 「アリシア、女将さん」
 
 「おや、帰って来たかい」
 
 「おかえりなさい、士郎さん」
 
 「あの、女将さん、悪いとは思いますけどお店開けてもらっても大丈夫ですか?」
 
 「構わないよ。入んな」
 
 「ありがとうございます」
 
 と、いうものの、やはり正面から入るワケもなく、裏口に案内された。
 どうやら倉庫らしい。
 
 「まぁ、昨日仕入れたヤツらばっかりだから、痛んでるとかはないと思うけど、確かめて買っていってくんなよ」
 
 「じゃあ、さっそく」
 
 「私も手伝いますね」
 
 アリシアとふたりで並びながら、昼はどうしよう、夜はどうしようという話をしながら野菜を選んでいく。
 結局、どうせひとりでは抱えて持って帰れないような量になってしまった。
 
 「まいど。小舟貸そうか?」
 
 「助かります」
 
 小舟に荷物を乗せて、改めてお礼を言い、店を後にする。
 ちょうどその時アイナが帰って来たようで、一緒に見送ってくれた。
 
 「騒がしいな、ほんとに」
 
 「あらあら、うふふ。いいんじゃないですか、楽しくて」
 
 「だな」
 
 笑い合う。
 どうしてだろう。
 こうして笑い合えるのに、どうして、俺はこんなに苦しいんだろうか。
 それはアリシアの事を思って? それとも、俺自身の事を思って?
 保身のためか、それとも本当に彼女を想っての迷いなのだろうか。俺のなにが心に引っかかっているのだろうか。
 
 まだ、アリシアの気持には応えられない。
 ……違うな。俺自身の気持ちが俺自身で分かっていないんだ。
 
 いつかの理解。
 
 わからないという事がわかった。
 
 それじゃあ、もうダメなんだ。
 わからないことを、わからないと言っているのは、それはつまり、自分自身を閉ざしているということなんじゃないのだろうか。
 自分を閉ざして、それで誰かの気持に応えようなんて、それはどうなんだ。
 だから、だろう。
 俺は誰かを、誰かに、想い想われる資格なんて、ないんじゃないのか?
 
 こうして生きてきて、俺の手は、もうとっくに黒い。
 アリシアの手は、あまりに白い。
 
 「アリシア、今年のボッコロの日も、渡すから」
 
 「え?」
 
 「薔薇。渡すから」
 
 「……あ、はい。待ってますね」
 
 「ああ」
 
 だけど、だけどそんな俺でも、なにか出来ることがあるとするならば、すがってみたい。
 それがわからなかった答えだったとするのなら、誰かどうか、今すぐ俺に教えて欲しい。
 情けない。
 初めてだった。
 純粋な、生命にかかる絶対的な恐怖でもない。
 聖杯戦争、それ以後、幾度となくかけられた殺気のどれよりも、今、俺はアリシアが怖い。
 
 アリシアを傷つけてしまう事が、傷つけられることが、なにより怖い。
 だから、アリシアのあの好意が、どんな“死のカタチ”だろうと敵わないほどに、怖い。
 俺に本当に関わらせるということが、とんでもなく怖い。
 
 「アリシア。……アリシア」
 
 「? なんですか、士郎さん。私はここにいますよ」
 
 「ああ、うん。いや、なんでもないんだ。ごめん」
 
 「あらあら。変な士郎さん」
 
 とんでもなく、ああ、どうしようもないほどに俺は。
 
 アリシアが、彼女の事が―――――…………
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ……――――好き、なんだ。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                Navi:32   end
 
 
 
 
 

テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学

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Re:

どもです。
ご迷惑をおかけしてすいません。
また、全自動月姫さまからのご訪問者の方々にはご迷惑をおかけしました。
すいません。
 
では草之でした。

Navi32感想

士郎くんが…士郎くんがとうとうおちたー!
どうも、待ちに待った最新話読ませていただきましたノボーです。
只今士郎が顔を赤くしてアリシアから顔を隠すためそっぽをむくシーンが脳内で何回もリピート再生されております。
ヤバい、顔がにやける。
というか、あの鈍感な士郎をここまで骨抜きにするとはげに恐ろしきはアリシアか!核爆弾的な発言にアリシアの皿を落として硬直してるシーンが脳内でまたもやリピート再生されております。
アリシアが可愛すぎる。
今回は士郎の内面の葛藤がとても鮮明に描写されており、いつも通りクオリティが高くとても読みやすかったです。
とても私事ですが、最近私が読ませていただいてる小説で定期的に更新してくれるサイトがあまりないんですよね。
その点も含めてその優しい星で…はとても楽しませてもらっております。
すごい余計なことも長々と書いてすみません。
次回も楽しみに待たせていただきます。

そうですか。他の人のコメントに有りましたが、とうとう士郎君が堕ちましたか。このお話の幅がこれから膨らんで行くような気がします。(逆に狭まるのか?)
 それは兎も角、アリシアが士郎君と何を話したのかも知りたい気もします。それと、食事の時のアリシアの席は既に士郎君の隣って言うのはデフォルトですか。それから一つ、誤字かな?「連周しようにも危険だし」の連周は練習のあやまりですか。
 ん、まあそんな所は兎も角、これからもラブラブなアリシアと士郎君を見守って行きたいと思います。期待しております。それではまた。

甘い甘すぎるっ

「エミヤシロウ」はまだ「衛宮士郎」になれないんですね。
戦わないからこそこういうことに葛藤する士郎は「幸せ」になってほしいです。

次回も楽しみにしてます

追記
勘違いすいませんm(__)m
問題部分は削除しました。

今回も楽しかったです
そういえば灯里達は士郎の魔術に対してあまり聞いたりしてなかったですね。
アリスや晃はかなり食いついてきそうですけど。
『教えてください』とか『ホントかどうか見せてみろ!』とか言いそうだし
まぁ見せれても簡単な投影と修復くらいしか無いけど
でもそんなやりとりも見てみたいですね
では次回も楽しみに待ってます!

ノボー様への返信

ども、草之です。
おちたといいますか、自覚したといいますか(笑)。
Fate本編との恋愛観の一番大きな違いといえば、アリシアは魔術師ではない、という点でしょう。
セイバーは英霊という存在であり、遠坂は魔術師の名門出身、桜も魔術師として生きている。
 
元々、同じ世界の相手との恋愛(セイバーはある意味違うわけですが)だったわけですが、アリシアはまったく違う世界の住人なわけですね。
今でこそ士郎もある意味丸くなったわけですが、それでも、人を殺しているわけですから、負い目を感じるわけです。
こんな俺が誰かに愛されるなんて、と心の中で無意識に拒絶してるわけです。きっと。
そこらへんも邪魔しつつの恋愛模様になると思うので、要注目です。
 
まぁ、更新については草之がとんでもない暇人だからだというだけです(笑)。
時間があるんですよ。ただそれだけです。はい。
 
では以上、草之でした。
ありがとうございましたっ!!
 

ワッシー様への返信

ども、草之です。
はい。おちたというより、自覚したというかなんといいますか(笑)。
表現できる幅は広がりましたけど、先は定まった、という感じですかね。
 
いろいろとありますよ、これからも。
ラブラブになるかは、次回以降のお楽しみってことで。
 
以上、草之でした。
ありがとうございましたっ!!

Re:

ども、草之です。
これで終わりと思うなよっ!!
 
ありがとうございましたっ!!
 

TK様への返信

ども、草之です。
あやややや。書き方がまずかったですね。
全60話以上になりそうです、と言いたかったわけで、あと60話あります、ではないんです。
混乱させるようですいません。
 
『優星』の前半と同じく、士郎の葛藤が最後半の主軸になります。
前半は、士郎の『正義の味方』についての葛藤。
最後半は、士郎の『誰かを愛する』ということについての葛藤。
 
難しいところです。
 
以上、草之でした。
ありがとうございましたっ!!

ププ様への返信

ども、草之です。
Navi:4で聞いたっきりですよ(笑)。
本当に片手で数えられる程度しか魔術を使用してませんしね、士郎君。
 
これもこれでネタに使えそうですね。
もらっておきます(笑)。書くかどうかは未定ですが、期待してくれていると、かなうかもしれませんね(笑)。
 
では以上、草之でした。
ありがとうございましたっ!!
 

 Navi32,読ませて頂きました。
 アクア・アルタでウォーターセブンを思い出したのは、きっと自分だけではないはず。
 しかし、全体的にのんびりまったりとしながらも、士郎の暗い葛藤がいい塩梅で混ざって非常によいものだったのですが……
 ……最後の最後で、士郎の独白が全部持っていきましたね。セイバールートのあの時を思い出します。
 しかし、相手の想いを理解してから自分の思いに気付くとは、朴念仁A++の士郎にしては気が利いていますね。これで自分の感情の理解が先だったら、
「俺はこう思っているけど……どうせ俺なんて→俺みたいな闇の住人が光を掴もうとしても、無駄だ→よし、忘れてさっさと割り切ろう」
 という極悪コンボを決めてしまいそうですね。自分よりも他人中心の思考と言うのはこういうところで恐ろしい。けど、アリシアの想いに先に気付けたのも、士郎が他者中心的思考であったから、というのもあるでしょうね。
 しかし、アクア・アルタで水浸しの街ではしゃぐアイナが、普通に脳内で藤ねえに変換されてしまった……しまったんだぜ! 時々ネコさんにもなるから困ったものです。ところで、アイナの名字がサハリンだったらシロウとナイスカップルになれたんでしょうか(某08的に)。
 次回からの物語も楽しみにしていますね。それでは、今回はこれぐらいで失礼します。

T・M様への返信

ども、草之です。
ウォーターセブンは、ワンピースでしたっけ?
士郎の独白というか、自覚と言いますか、あれは振り切りではなく、より深みに嵌ってしまう罠だったり。
確かに、自分の気持ちに先に気づいてしまっていたらそうなっていたかもしれませんね。
その場合、どちらかというと、「どうせ俺なんて」ではなく、「俺なんかを好きになる筈がない」と割り切ってしまっていたでしょうね。だから、不毛な感情は捨てて、今まで通り過ごそう、なんてことになりそうです。
 
アイナはいつになっても童心を忘れないんですよ、きっと。
きっとあれですよ、近所の子供の一人に、「おれ、大きくなったらアイナ姉ちゃんと結婚する!」とか言われてその子をからかいつつ、内心は悶えるぐらいに嬉しがっているみたいな。いや、ショタじゃないですけどね(笑)。
そういうことを言われることがないから、誰から言われても嬉しい、みたいな感じで。
 
某08的に……。
そう考えるとただでさえ声の高い士郎が、さらに高い声の士郎になってしまいそうだ……(笑)。
 
では以上、草之でした。
ありがとうございましたっ!!

最近、塩野七生著「海の都の物語-ヴェネツィア共和国の一千年-」を読み始めました。
フン族の侵攻に対し、海という場所に活路を見出した人々が、やがて地中海の覇者となる様を、女史によって生き生きと綴られた本著は一読の価値があります。
「ローマ人の物語」シリーズや「コンスタンティノープルの陥落」も面白いですよ。
のっけから他の作家さんの話しで申し訳ありません。YOHであります。

日常の一コマの中にも士郎の内面を描いた今回は、『優星』の士郎を語る上で欠かせない回といえましょう。
起承転結でいえば間違いなく「転」!

士郎よ……小人閑居し不善を為す。下手な考え休むに似たり。考えるんじゃない、感じるんだ!
「思索は決してお前に答えをもたらさない。倫理に縛られたその思索こそ、お前という人間を歪めている元凶なのだ」。(by英雄王)
諸々先達の言葉を借りましたが、流れに身を任せアリシアと結ばれる道こそが一番楽でしょうに。
しかし、そこは我らが衛宮士郎。
「そんなに都合よく生き方を変えられるなら、今日のように悩むお前が出来上がるわけがい」(byAUO)ということかしら。
答えを見出せず、再び己を磨り減らす日々に戻るのか!?
否。そのための『優星』。
走り出したこの流れ、たとえフラガラックを以ってしても先に断つこと叶わず!(イミフ
彼の救済が草之様の手により為される日を心待ちにしておりますぞ。

私からただ一つ彼に言えること――
"アリシアが好きになった衛宮士郎を信じろ"

珍しく構造の理解のために魔術使いましたね。
しかも、パンの良し悪しとか、また随分所帯染みたことに(笑)
では果物の目利きも、実と水分と糖度の黄金律を鑑定していつも美味なものを食せますな!

>藍華とアリスがビッと敬礼する。
ウンディーネなら当然、海軍式に腋を閉めての敬礼ですねわかります。

毎度長々と申し訳ないです。
次回もまた楽しみにしておりまするー。

p.s3 を持っておられるようなので、12月3日発売の「アサシン クリード II」をお勧めします。
往時のヴェネツィアを再現した箱庭の世界を縦横無尽に跳び回れるのが魅力ですね。
ただ、ゲーム自体は作業と化す恐れがありますが。

YOH様への返信

ども、草之です。
歴史書というよりも、物語としてのほうが頭に入ってくるのは、やっぱり楽しいからなのだろうか、人間楽しいことはすぐに覚えていくものなのだろうか、とちょっと疑問に思う今日この頃。だったら、一生学校で勉強したことなんて頭に入らないですね、草之は(笑)。極端な言い方ですが。
 
>起承転結でいえば間違いなく「転」!
そうですねー。いよいよ『転』にまでやってきてしまいましたよ、どうしましょう。
この一年、アリシアと士郎がどう絡んで(性的ではなく)、どう歩み寄るのか。
世界三大恥ずかしい告白、と言われるGガン、キンゲ、エウレカの3強にも負けぬ告白を目指す! つもりだったんですが、その前の前菜的な物語がいまいち浮かべられない毎日。
この告白シーンが、ある意味士郎君が“衛宮士郎”として生まれる瞬間なんで、大事に書きたいとはおもっているんですが、なかなかいいシチュエーションが……。
 
>彼の救済が草之様の手により為される日を心待ちにしておりますぞ。
一難去って、また一難。二年経って、また一念。
ですが、彼を待っている運命はもはや必定。選んだ道の上、そこにひとりの女性を巻き込めるまでが士郎の悩みどころ。セイバーや遠坂とは違う、元から住んでいる世界が違う女性を巻き込めるか、ということ。
さて、どうなるやら(笑)。
 
>珍しく構造の理解のために魔術使いましたね。
本文では、ですが(笑)。
『優星』の士郎君ももれなく、早朝訓練(素振りや敵との想定戦)や、深夜の魔術訓練は欠かしていません。だからといって、起こしにきた桜的な展開にはなりませんけどね(笑)。
まぁ、彼の魔術も、そういう平和なことに使われているので、ある意味救われているんだと思いますよ。
以前までだったら、『解析』なんて死体を調べて相手の攻撃方法とかを割り出すのに使ってたでしょうしね。ほら、そう考えるとなんとも…………シュールな。
 
>p.s3 を持っておられるようなので、12月3日発売の「アサシン クリード II」をお勧めします。
いや、なんといいますか。あれだけ啖呵を切っておきながら、まだPS3を買ってないという(笑)。
ていうか「アサシンクリード」って2出るんですね。1もやったことはありませんが、いろいろ面白いとかなんとか。
あと、12月はちょっと他に買い物をする予定なので、そこまでのお金があるかどうか……。
何を買うか、ですか? そこは【お察し下さい】。八宝備人さん大好きです、としか(笑)。
 
ということで、以上草之でした。
ありがとうございましたっ!!
 

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プロフィール

Author:草之 敬
趣味:絵を描くこと(友人に「お前が描くのがムカツク」と言われる程度)・小説を書くこと・ドラムス
    
性格:優柔不断。ここを作ったのは英断だと思ってる。

語り:この頃やっと自分のブログに自信が持ててきた。
 作品が増えていくたび、愛着が出てきて困る(いい意味で)
 心の聖典は『イエスタデイをうたって』『ああっ女神さまっ!』

小説を読む前にガイドラインを読んでくれると注意書きとか載ってます。

リンクフリーです。相互リンクも大歓迎です。

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