背徳の炎 track:9
修学旅行の朝は早い。
クソ早い。
ちょっと、いじめ? なぐらい早い。
もしかしたらそう思ってるのは俺だけかもしれない。
何故かって?
「アクセル先生、おはようございますっ! いやぁいよいよですね僕もう目覚まし鳴る前から起きちゃってなんてったって京都ですよ京都いやぁホント楽しみだなぁ!」
こんなに楽しそうにさっきから壊れたラジオみたいにしゃべりまくってるネギが俺の横にいるから。
ちなみに少しウザイ。
少しほっとくついでだ。金曜日から続く俺の教師ライフを振りかえろうかな、とか思う。
金曜日。
もみくちゃにされた。クラスはなかなかに好意的で俺としては上出来だと思う。
カズミちゃんだろ、カエデちゃんに、マナちゃん、チヅルちゃん。あとセツナちゃん。
この日に名前を覚えたのはこの5人。これで一部だって言うんだから先が長い。
昼休みには早速何人かが個人的に尋ねてきてくれたし、滑り出しは好調と言っていいと思う。
土曜日。
初出勤翌日にはもうお休みってのはどうよ? 俺的には大歓迎だけど。
特にやることもなく、ブラブラ〜っと学園都市を散歩して回る。途中でケンカを発見、野次馬になって煽る。
その最中、タカミチ先生が来てケンカリョウセイバイ。ちなみに俺は見付かる前に逃げた。
その後もブラブラ〜っと散歩を続ける。昼も近くなってきた頃、メイちゃんとばったり。一緒にランチしてお話を少々。お互い苦労してるっぽい。
日曜日。
そういや俺全然着替え持ってねぇ! という事実に今更気付く。Yシャツも2枚しかない。下着も絶対的に足りてない。
渋々と買い物に出発。金は前もって仙人に貰ってあったものを持っていく。数着買って、そう言えば修学旅行用のものも買わなきゃない、と言うことで買い揃えてそれなりに両手が塞がった昼あたり。
ネギとコノカちゃんが一緒に買い物してるところを見つける。からかってやろうと近付こうとするともの凄い勢いで路地に引っ張り込まれる。犯人は3−Aのマドカちゃんにサクラコちゃん、ミサちゃん。
どうやらなにかと気になるお年頃らしい。暇なので3人に付いていく。なんだかんだでクラス委員長のアヤカちゃん、コノカちゃんとネギの相部屋のアスナちゃんとも合流。コノカちゃんとネギは相部屋のアスナちゃんのバースデープレゼントを買いに来ていたらしい。
実際は明日、つまり月曜日がバースデーらしいが流れでパーティーを始める。カラオケとか …… カラオケとか! 懐かしすぎんぜ、コンチクショー!! 久々に歌ってやったぜ!! ヒュウ!!
そして、月曜日。
金曜以上に大変だった。それというのも噂が一気に広がったから。
『3−Aにまた新しい先生が入った』というものなんだが、そんなわざわざ見に来なくても。
副担任と言えども結局はネギのサポート役で、他のクラスへの授業へも付いていったりして、その度に授業が潰れて俺への質問会みたいになってしまう。
恐るべし、女子校生。
そして、今日だ。
修学旅行初日。
「おはようございますっ! わぁ、みなさん早いですね!!」
「おはよーネギくーん! あ、アクセルせんせもおはよー!」
「おぅ、早いねぇ。ネギじゃないけどやっぱ楽しみだったりすんだ?」
「あったりまえじゃーん!!」
キャワキャワと騒いでいるのは確か …… えーと? 一応ネギから顔写真と名前書いてるプリントもらってここに入れてたはずだからっと。
内ポケットから取り出し、広げて顔と名前を確認。傍から見たらかなりアホっぽいに違いない。
えっと。お、ネギのヤツ、振り仮名まで書いててくれてる。いいヤツだなァ。
メガネっ娘がハルナちゃん。前髪が長い娘がノドカちゃん。デコの娘がユエちゃん。
特に元気がいい娘がマキエちゃん。その横でいるサイドで髪を束ねているのがユウナちゃん。
これまた背の高いジャパニーズチョンマゲ? の娘がアキラちゃん。その影に隠れるようにして、髪の色素が薄いのがアコちゃん。
おっしゃ、オッケ。完璧。覚えた。
「大変ですね?」
「おっと?」
「初めまして、ですよね。瀬流彦です」
狐みたいな目をした先生が話しかけてきた。
とりあえず挨拶されたんだし、し返すぐらいの礼儀は持ってる。
「アクセル・ロウだ。よろしくなセルヒコ」
「なかなか流暢な日本語ですね。どこで覚えたんですか?」
「そりゃ、もちろん『ベッドの上』さ」
もうすでにお馴染みになってしまったセリフを言う。
一瞬固まって、顔が真っ赤になる。ははぁん?
「そ、そそそそれ生徒に言ってませんよね!?」
「言ったさ、超言った」
「なんて事してるんですかーッ!?」
いやぁ、コイツとはいい仲になれそうだ。
なんて言ってるうちにゾロゾロと生徒も来始める。
セルヒコといるからかは分からないが、みんな俺に「おはよーございまーす」って!
教師もなかなか捨てたもんじゃないね。いやホントに。
「気を付けないと、新田先生が怒りますよ?」
セルヒコがくいっと後ろ手に初老のおっさんを指差す。
「なに、怖いの?」
「えぇ、まぁ。くどくどと面倒ですから、新田先生の前ではあんまりハジけないほうがいいですよ」
「OK、セルヒコ。お互いいい思い出に出来るようしっかりやろうぜ!!」
セルヒコの背中を思いっきり叩く。ばん! とスーツの上からなのにいい音がホームに響く。
その衝撃にセルヒコは背を逸らし、絞り出すような声を出す。
「痛ぁっ、少しは手加減しろよ!」
「お、やっとタメ口きいてくれた。じゃ、そゆことで〜」
反撃を事前に避けるように、そそくさと3−Aの集まりへ避難した。
* * * * *
「何の用だ、ガキ」
「ガキではない。お前よりは長生きだ」
「何の用だって聞いてんだ、ババァ」
「 ………… 百歩譲ってガキでいい」
わざわざ朝っぱらから私が直接訪ねてやったというのに、そのありがたさがわからんのか。と、こんなこと言ってもしょうがないことだ。
ジジイやら、どこぞの情報からコイツがここのカフェでよく朝食を取っているという情報を仕入れていたから、探すこと自体、難しくはなかった。
予想通り、この先がややこしそうだ。
モーニングセットを見た目とは裏腹に、ちまちまと食っているその正面にどかっと陣取る。
「 …… お前は何者だ」
「 ………… 」
「オイ、黙るな」
聞いたところで答えを言うとは思ってなかったが、まさかのだんまりか。
これはこれでムカツクな …… コイツにはムカツキっぱなしだ。
ヤツの視線が微かに上がって、ヘッドギアの下に隠れている瞳が一瞬だけ覗く。
紅い、血のような瞳。ちろちろと紫の光が映る。
「カラーコンタクトでもしてるのか?」
「あ?」
「その赤い瞳 …… 元来のものではないだろう?」
「知るか、昔っからこうだ」
むぅ、やりづらい。
ぶっきらぼう、とでも言うのか。表情の変化もさほど感じられない。むっつりとした顔のまま。
「で、お前は …… 」
「少し黙ってろ、メシ中だ」
ち。
何だコイツは。
仕方ない、と私も長期戦を覚悟して適当なコーヒーを注文する。
ウエイターが私とコイツを見て訝しむ表情をしたが、それだけ。すたこらと店内に戻っていく。
無駄にゆったりと時間が進む。
オープンカフェの横を高校のヤツらや、大学生。ほか学園都市で働く社会人が通りすぎていく。
がやがやと喧騒が遠くに聞こえ始めた頃、ヤツはくっとコーヒーを飲み終わり、足を組み直す。
「それで …… 何の用だ?」
「言っただろうが。お前は何者だ。あの力はなんだ」
「あのクソジジイにでも聞け」
「それをした上でお前に聞いている」
「 …… チッ」
舌打ちを一発。俯くように考える仕草をしてから、もう一度足を組み直す。
「お前はどこまで知っている」
「あん? どこまで …… そうだな、お前がこの世界の人間ではないということぐらいか」
起きてすぐ、ジジイのところにすっ飛んで行って聞けた情報はたったそれだけ。
それが『何者か』と言う問いと『どういった力か』という問いの大雑把な答えだということぐらいは分かる。
しかし、それは情報からの推測でしかなく、ハッキリしたものではない。だから、私がここにいる。
「ハッ」
そして、あろうことかヤツは笑ったのだ。
「何が可笑しい?」
組んだ足をカクカクと揺らし、見える口元は歪んでいる。
「確かにな …… この世界の人間でもなければ、それ自体でもない。お前もそうだろうが」
「何を?」
「 ――――― ソル=バッドガイ」
伝票を持って会計をしに行った。何のコトやら、名前だけを言って立ち去るつもりか。
様子を見ていると、クセなのかなんなのか、ウエイターにチップを渡そうとして断られている。ウエイターの方も英語は苦手なのかしどろもどろといった感じだ。
これ以上は何を聞いても無駄か …… 。名前だけ聞けて収穫といえるだろうか?
「 …… おい、ソル。お前剣はどうした?」
「あン? コレだが」
手に持っていた黒い布の塊を見せる、ていうか持ってたのか。
…… なるほど、よく視ると、布には認識阻害の効果があることが分かる。おおよそタカミチあたりが用意したんだろう。なんでイキナリ信用できるのかは理解に苦しむ。
「 …… それだけか?」
「あぁ、これ以上聞いてもどうせ答える気はないんだろう?」
「は。わかってんじゃねぇか」
そう言って踵を返し、雑踏に入っていく。
ひとり残った私も少しぬるくなってしまったコーヒーを飲み干す。
さて、会計 …… とテーブルの上を見て伝票がないことに気が付く。アイツ …… 。
「とことん子供扱いか、金ぐらい持っとるわ!!」
テーブルを叩いて、そのまま立ち去るとする。
見上げる空は快晴。雲も少なく、青い空とのコントラストは美しいとも言える。
つい先日、お見舞いです〜、とか言ってのんきに私を訪ねてきたボウヤが言うには、まだ生きているらしい。
サウザンドマスター …… 名ばかりの『千の呪文の男』ナギ・スプリングフィールド。
『光に生きてみろ』
その時はお前の呪いを解いてやる …… とかほざいてたクセに15年待たせっぱなしの上、死んだという情報。
今まで以上に呪ったさ。けど、同時に思ったことがある。
『光に生きれば …… もしくは』などという甘い期待。あれだけ強大な魔力でかけられた呪いがそんなチンケな理由で解けるとは思わなかったさ。試してみたのも1年だけ。
それがどうだ。
『お前もそうだろうが』
あの男は …… ソルはそう言った。
ジジイの話によると私の呪いのことも『魔法』のことも知らないというのに、自力で気付たと言うではないか。
…… お前もそうだろうが …… か。はたして人外の化け物ということを言っているのか、呪いのことを言っているのか。そのどちらともか?
その後ろ姿が見えなくなるまで、私はソルを睨み続けた。
* * * * *
チューニングがなかなかキマらない。
「 …… チ」
思いっきり絞って弦を千切る。
新しい弦を取りだし、またチューニングし直す。
今度は、ほぼ一発でキマる。
「んん〜、いいカンジ。キてるわぁ」
先程の弦はきっと血で錆び付いていたのだろう。なら納得だ。音も悪かった。ダメね、と呟いてぞんざいな扱いを恥じる。
空間を無理に開こうとすれば、開くことは開く。元の場所へ戻るための孔が開く。
小さすぎるのだ。小指ですら入らない。きつくてきつくて、大きいものは入りそうにない。締りがいいのはよろしいけれど、それは女だけで十分なのに。
でも、見つけた。孔をだらしなく広げて、大きなモノでも奥まで入りこませられるように出来るだけの“おおきな力”。
どうやら、女の子らしい。
べろりと唇を左から右へ舐めまわす。
その力を利用すれば、私だけ帰れるし、お釣りも出てくるだろう。
…… そのお釣りで、なにをしようかしら …… ?
ここは忌々しいジャパン。
『同じ結果』へ導くのも、なかなか面白いかもしれない。空間を繋げた後、時間を捻じ曲げ、次元を割る。
そして …… 『正義』とは名だけの、地獄を召喚する。上手くいけば …… あの野郎も消えてくれる。
しなければイケナイことなんて、それこそいっぱいある。
まず …… は。
「おい、新入りぃ。いつまでもギターばっかしいじってンと作戦のひとつも考えたらどうなんや?」
ねばっこくその面を見上げる。
彫りが浅くも深くもない、ジャパニーズ特有の顔つき。顎はツンと出張り、瞳は昏いほどに黒い。
美人か …… と問われれば、私ほどじゃないと答える。当たり前だ、ジャパニーズのクソかぶった面なんかと私を比べるほうがおこがましいと言うもの。
「あら、ごめんなさいね。ちょっと考え事してたついでなの。気を悪くしたんならごめんなさい」
「考え事ぉ?」
「そう。コノカお嬢様という女の子を捕らえるには …… どこから潰すべきかって」
―――(副音声)『テメェらを愉快にぶっ殺す算段だ、精々足掻けよクサレジャパニーズが』
それを聞いた女は鼻で笑い、そのまま戻っていく。
「ふん。ウチは明日の用意して、すぐに出る。じっとしときや」
いい。今は利用されてやる。だけど、最後に気付く。『利用されていたのは自分の方』という事実に。
視線を部屋の隅の椅子に向ける。
白い、ガキ。
ギターを立て掛け、立ち上がって近付き、接近に気付いたガキも顔を上げる。
「何か用?」
「いいえぇ?なんだか寂しそうにしてたから」
「ふぅん。貴方がそんなことを思ったなんて、信じられないな」
その言葉とは裏腹に、表情は崩さない。視線はコーヒーに戻る。
コイツは、私と同じ。利用されてるフリをしてるだけ。
「ひっどぉい。私だって女よ? カワイイ子を見たら放っておけないわ」
「そう」
月明かりにコーヒーの水面が青白く光る。
ここは安いホテルの一室。窓から覗く空は綺麗な群青色。
「ねぇ、知ってる?」
「 …… 」
返事は求めてはいない。
ただ、独り言のように呟く。
「ジャパンってね、もうすぐなくなるのよ」
「 …… 戯言に付き合う気はないよ」
「ふふ、ごめんなさいね」
表情は崩れない。そもそも、感情らしい感情をもっているのだろうか?
そういえば …… コイツ。
「アナタ、転移が使えたわよね?」
「 …… 」
頷くだけ。
なら、少し。
「連れて行って欲しいところがあるんだけど」
「 …… 」
首だけを回し、こちらを見上げる。
表情も感情も見られないその顔にあるのは、私の真意を探ろうとする瞳だけ。
「いいよ、どこに連れて行けばいい?」
「話が分かる人って素敵。そう思わない?」
「さぁ。どこ?」
「どこだったかしら …… 名前は、麻帆良学園?」
初めて表情が崩れる。眉に皺を寄せ、口はへの字に。
「 …… 何をするつもりだい? コトによっては連れて行けない」
「ちょっかい出しに行こうかなって」
「なんの力も持っていない君が?」
「あら、これでも一応強いのよ?」
「却下だ。連れて行けない」
でしょうね。それくらいわからない頭してないから。
残念、とだけ言って元いた場所へ座り直す。
ふふ。何の力も持っていない、か。
…… 舐めんじゃねェよ、転移くらいできるっつーの。聞いたのは“そう思い込ませる”ため。
そう …… 何の力もなく、口で言う分には強いだけのヤツと再認識させるため。
こいつらは私の世界の《法力》を感知できないらしい。余所から見れば確かに力がないヤツだろう。
「くく …… くふふふふふ …… 」
息を殺して笑う。
ヤバイ、腹がよじれそう。誰も気付かない。あの女はバカみたいにただ待っているだけ。
可笑しい、ジャパニーズがバカなのは知ってたけど、ここまでバカだとは思ってなかった。
「あー…… 可笑しいィ」
* * * * *
「っぎゃぁぁぁ ―――― ッ!!」
誰が最初に叫んだんだろうか。
寝ていた意識を起こして、振り向くとそこは地獄絵図。
ていうか、カエル天国?
「おいおいおい、幼稚だな」
全体を見まわす。
怪しいヤツらはいないし、いや、まぁ怪しいカエルはいっぱいいるけどな。
ネギはっと、必死だな。
「これ、見付かったらヤバくね?」
添乗員にでも見付かったら叩き出されるだろ、これ。
手伝おうとして、車内販売のカートが扉の向こうに見えた。
「やっべ ………… よぅお嬢さん。また、会ったね」
扉に入って声をかける。
彼女はまたムッとして返事をする。
「なんでしょうか? ウチは仕事中なんですけど」
訛りのある発音でそのまま横を通りすぎようとする、が、今は行かせられない。
「まぁまぁ、待ちなって。じゃあ、それ、オニギリとお茶買うからさ」
「 …… 280円です」
財布を出して、硬貨を確認。
わざともたついて時間を稼ぐ。ぴったりあったけど、わざと500円硬貨を渡してまた時間稼ぎ。
扉のガラス部分から中を覗いて、様子を確認する。まだかネギ!?
「お釣りです。220円」
「お、おう。サンキュ」
受け取って、オニギリとお茶も続けて受け取る。
「先生ですよね? いいんですか、こんなことして」
「なに、君のことになれば仕事なんて投げ出せるさ。女性には優しく、野郎はそこそこに、が信条でね」
そうですか、と頭にアクセントをつけた発音。
コレが噂に聞くカンサイベンとかいうヤツなんだなぁ、と思いながら時間稼ぎを続行。
「特に君みたいな美人は、放っておくほうが失礼だろ?」
「どうもありがとうございます。もういいですか? 行きますけど」
ちらり、と中を確認。
と、目の前を何かが飛んでいった。追うように目を向けると、最初に目に付いたのは、彼女の笑い顔。
その顔も一瞬で、見間違いかと思うほど。
次には
「待てぇ ―――――― っはぶ!?」
ネギが突っ込んできた。
背中に当たってバランスを崩したので支えると、すぐ持ち直して駆けて行く。
「おい、ネギ!」
「すいません! みんなを見ててください!!」
「 …… なんだアイツ」
と、彼女がカートを押し始める。
横を通り抜けざま
「ほら、仕事が出来ましたえ? 行かんでええんですか?」
口調が変わって、車両に入っていった。
渋々と付いていくように中に入ると、カエル天国は終っていた。
「おいおい、大丈夫かよ」
「アクセルせんせどこ行ってたの〜!」
「いや、ちょっと」
マキエちゃんがシズナ先生を抱えながら文句をぶーたれる。
その役変わってくんない?とはさすがに言いづらい。
添乗員の彼女は何事もなかったように次の車両に移って行く。
「 ………… ふん?」
「アクセルせんせ〜ってばぁ!」
「お、メンゴメンゴ」
早速やってくれたな、なんて思いながら、修学旅行は始まる。
track:9 end
テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学
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